[管理番号:5445]
性別:女性
年齢:40歳
田澤先生、はじめまして。
よろしくお願いします。
今年、乳がん検診の案内がきたので、7月下旬に初めてマンモグラフィーを受けました。
検診の結果、両側乳房に石灰化、両側乳房より茶褐色の分泌物、があり、乳腺外科での精密検査を勧められました。
分泌物はマンモグラフィーで挟んだことででました。
それ以前には左側だけ、数ヶ月に2、3回、少量の分泌物が下着につくことがありました。
8月下旬に乳腺外科を受診したところ、石灰化に問題はないといわれ、エコーでしこりが6個見つかり、そのうち4個は形が横長なので問題はないと言われました。
残り2つのものは、円形をしている15mmのもの、乳管内にある7mmのもので、先生が乳首を絞ったところ、右側から血性分泌があり、円形は良くない場合があることと、どちらのしこりから出血しているのかを調べるために穿刺細胞診をするといわれ、検査を受けました。
穿刺細胞診で針を刺したのは15mmの方(先生に確認済)で、結果は良性の線維腺腫でした。
しかし、出血箇所はどちからかわからないまま(先生に質問しなかったため)。
結果自体は見せられただけで、いただけませんでした。
先生に言われたことは次の通りです。
問題ないので、1年後に検診を受ければよい。
途中で大きくなってきたら(3cm)摘出したほうがいいので、その時は1年を待たずに診察を受けにきて。
円形の15mmのしこりが良性だから他も問題ない。
乳管内のしこりは、乳管内乳頭腫だろうからそのまま放置で。
良性のポリープだから問題ない。
乳がんプラザのQandAを拝見していると、乳管内乳頭腫を本当に放置でいいのか気になっています。
先生はなぜ細胞診をしていない乳管内乳頭腫を良性だと言い切ったのでしょうか?
分泌物に関しては、田澤先生のご回答を引用させていただきますと
「絞ったら常に出る(勿論単孔性)」それが「3カ月以上継続」
であったら、気にした方が良いとのことですが、
下着につくことがない、自分で絞ってもでないので継続しているのかわからな
い。
単孔性であるか自分で確認できない。
(マンモグラフィーで出た時は一箇所からだったように見えた。)
という状況です。
細胞診の結果良性だから問題なしといわれてもスッキリしません。
田澤先生のお考えをお聞かせください。
もし、検査や治療が必要であれば、ぜひ田澤先生にお願いしたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「先生はなぜ細胞診をしていない乳管内乳頭腫を良性だと言い切ったのでしょうか?」
⇒画像から判断しているようです。
正確には「乳管内の病変」は画像で良性と言い切れるものではありません。
つまり(より正確に表現すると)「良性の可能性が高いし、(万が一悪性だとしても)臨床上問題となる存在となるまでに1年は猶予がある」ということです。
「絞ったら常に出る(勿論単孔性)」それが「3カ月以上継続」
⇒まさにその通りです。
「自分で絞ってもでない」のであれば、(それ自体)「絞ったら常に出る」という条件から外れています。
気にしなようにしましょう。(放っておいて、いつか絞ったら出るようになったら、それから3カ月経過をみればいいのです)
「自分で絞ってもでないので継続しているのかわからない。」
⇒完全な勘違いです。
「絞っても出ない」ということは(継続どころか)「スタート時点にも立っていない」ということです。(つまり気にしなくてもいいということ)
「田澤先生のお考えをお聞かせください。」
⇒上記で回答した通り…
「分泌は気にしない」ようにしましょう。