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乳がん全摘手術後のリンパ郭清手術と治療方針について

[管理番号:7466]
性別:女性
年齢:45歳
病名:浸潤性入管癌
症状:

5月(下旬)日に全摘手術とセンチネル生検をしました。

乳輪以外は全部取り一時再建をしています。

外部への顕微鏡検査なので生検結果が出るのに三週間かかりやっと結果がFAXで送られてきたそうです。
結果としてはリンパへの転移が4つの内2つはしているとのこと。
その結果から次の治療方法として、1.リンパ郭清の手術をして全てのリンパを取った上で更に検査をしてからホルモン療法、抗がん剤、放射線など一番合うものを探す。
2.リンパ郭清の手術をしてホルモン療法。
3.リンパ郭清の手術をせずに抗がん剤、放射線を行う。
の3つでした。

術前のpet検査ではリンパへの浸潤は見当たらないと言われたので少し安心していたのですが、今さらとても不安になっています。

J_score3b ALLred 5+3 p&r 3b HER2 2+
FISH増殖ナシ
腫瘍は3~4ミリ ki67 5% 陽性
と術前検査の結果では書いてあります。

病院の予約都合で早くてもリンパ郭清の手術が出来るのが7/(下旬)になります。
それまでの1か月は何もしなくていいと言われてますがリンパ転移とかはないのですか?先にホルモン療法などを始めたいと思ったのですが質問したら急がなくても進行しないから大丈夫と言われましたがとても心配です。

今の時点で一番いい方法は何でしょうか?
教えてください。
よろしくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

センチネルリンパ節生検の結果による「腋窩リンパ節の取り扱い」については是非
今週のコラム 144回目  肉眼的転移では 追加郭清>郭清省略なのです

今週のコラム 163回目 乳癌診療の基本2 腋窩リンパ節の取り扱い 「そりゃ、もう大騒ぎさ」
を参照してください。

本来そのことは「術前に、話し合われて方針が決定されてあるべき」だとは思いますが…

質問者は「リンパ節転移2個」なので(上記コラムの3なら)追加郭清となるし、
(上記コラムの4でいくなら)「放射線照射を前提として郭清省略もあり」となります。

「今の時点で一番いい方法は何でしょうか?」
→上記通りです。

 ★少なくとも「抗がん剤は無意味」