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超音波検査にて乳癌の疑い

[管理番号:499]
性別:女性
年齢:44才
今年の3月に乳癌検診を受けました。
検診では、触診とマンモグラフィーをおこない、触診では右乳房に2つ、左乳房に1つのしこりを指摘され、マンモグラフィーは、異常なしとのことでした。
しこりがあるので、超音波検査をした方がよいとのことで、4月中旬に受けたところ、1つに血流が見られると言われました。
二週間まえに、造影剤を使ったMRIをしました。
明後日、超音波下で針を刺して検査をすることになっています。この検査は、針生検なのでしょうか?
それとも細胞診なのでしょうか?
また、このような検査をするということは、かなり乳癌が疑わしいということでしょうか?
(2015年6月の質問)
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「触診で指摘された、しこり」ですね。
 超音波検査で「腫瘍を1個」確認し、「針生検より先に」MRIを撮影されたのですね。
 「MRI所見の結果説明」をされた後に「超音波下に針を刺す検査:針生検だと思いますが(細胞診も全く同じ表現となります)」が予定となっているのでしょうか?

回答

「この検査は、針生検なのでしょうか?それとも細胞診なのでしょうか?」
⇒前述したように「針生検も細胞診も全く同じ表現(超音波下に針を刺す)」を用います。
 ただ、事前に「MRIを撮影しておきながら」今更「細胞診」ではないと思います。『針生検』だと思います。
 
「このような検査をするということは、かなり乳癌が疑わしいということでしょうか?」
⇒わざわざ「事前にMRIを撮影」しているところを見ると「乳癌を疑っている」ように思います。
 
◎おそらく「先にMRIを撮影」することにより、「MRIで癌が疑われない」場合には「経過を見ましょう」とするつもりだったと推測されます。
 今回は「MRI所見で癌が否定できない」から「針生検する」ような『診療の流れが想像』されます。
★私は「診断にMRIを用いる」のには全く反対です。
 MRI所見で「癌が疑われなかった」けれど、『実は癌だった』例は沢山あるのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 針生検】

先生、先日は早々のお返事をありがとうございました。
6月5日に針生検を受けてきました。当日は、まず2週間前に受けたMRIの結果についての話があり、1つは腫瘍として写っているが、悪い物のようには見えないとのことでした。
MRIでは確実に乳癌ではないと言い切れないので、針生検をしますと。
MRIをしたのは、私が脂肪の塊のようなものができやすい体質らしいので、今後、現在との比較の材料とするためと説明されました。
針を刺す前に、超音波での所見も説明されました。7mmのものが2つ、5~6mmのものが1つあり、どれも硬さはそれほどないとのことでした。
念のため3つ全て検査をして、18日に結果を聞きに行きます。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 診療の流れが「触診とマンモ」(検診)⇒「超音波」⇒「MRI」⇒「針生検」 これらを全て別々の日に行っているため「針生検」にたどり着くまで2カ月以上(3カ月?)も要している事にまずは驚きます。

回答

 MRIをした理由が「脂肪の塊のようなものができやすい体質らしいので、今後、現在との比較の材料とするためと説明」
⇒理解できない理由です。
 通常は「超音波」で比較していく筈です。
 
◎何はともあれ、「針生検」した事は幸いでした。
 本日のメール内容からは、担当医は「癌が疑わしいからMRIを撮影した訳ではない」ような感じですので、結果を待ちましょう。