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乳癌転移

[管理番号:1224]
性別:女性
年齢:47歳
右胸の乳癌の手術をして3年経ち、超音波検査で脇のしたにしこりがあることがわかりました。
細胞診の結果を待っています。
連休が入ったため細胞を取ってから10日待たなくてはいけなくてとても不安です。
この場合確実に転移と考えるしかないですか?
リンパ節にしこりがあるということは、他にも転移している可能性はありますか?
運動を控えたほうがいいということや、飲酒もやめたほうがいいのですよね?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
乳癌術後3年目での「腋窩腫瘤」ですか。
可能性としては3通りあります。
①純粋な「局所再発」 手術時に「残っていた癌が、ゆっくり大きくなった」
②全身再発としての「局所再発」 PET検査を行い確認が必要です。
③良性の腫瘍
実際に診察していない私のコメントなので「参考程度」としてもらいたいのですが、
①の可能性が最も高く、③の可能性は低いと思います。(腋窩に「良性の腫瘤ができ
る」ことは殆ど無いのです)
①であれば、「適切な局所療法(手術)」を行えば十分な根治を狙えます。
 質問者が「術後放射線治療をしていなければ」当然、術後に放射線治療を行う事に
なります。
 全身療法としては「今、ホルモン療法していますか?」
 純粋な「局所再発」であれば、「必ずしも化学療法の追加は不要」と思います。
 あくまでも「取り残した細胞が大きくなっただけ」という「考え方」です。
ただ、必ずPET検査を行うべきです。
万が一、全身の他に再発があれば②ということとなり、治療として「局所療法は全身
療法とのバランス」により行わないことも考えられます。
その場合には「化学療法」を中心とした「全身療法が優先」となるのです。

回答

「この場合確実に転移と考えるしかないですか?」
⇒冒頭でコメントした通り、「局所再発の可能性が最も高い」とは思います。
 
「リンパ節にしこりがあるということは、他にも転移している可能性はありますか?」
⇒可能性はありますが、「純粋な局所再発」の確率が最も高いです。
 その場合「他には転移していません」
 ♯PETで確認が是非必要です。
 
「運動を控えたほうがいいということや、飲酒もやめたほうがいいのですよね?」
⇒そんな事はありません。
 通常通りの生活で「結果の日を迎えて」ください。
 アルコールは「飲み過ぎ」なければいいでしょう。