［管理番号:6626］
性別:女性
年齢:55歳

初めまして。

乳癌の胸膜への局所再発についてお伺いします。

2010.11左乳房の温存手術のちホルモン（タモキシフェン）療法
2014.11左乳房に局所再発 全摘手術のちホルモン（タモキシフェン）療法＋ゾラデックス二年
2018.6 左胸膜に局所再発先日のPET CTの結果では2センチの腫瘍１つ転移なしとの診断でしたが、その一週間後先生の触診でもう１つあるかも？と言われてしまいました。

手術で取る意味はないので、フェソロデックスにイブランスカプセルの服用との治療計画を提示され、ショックを受けています。
胸膜に２つの腫瘍の場合、手術は無意味なのでしょうか？
また、PET CTに映らないのに、腫瘍があるという結果に納得がいかないのですが、そういうこともあるのでしょうか？
よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

一度も抗がん剤をしていないようですが『今週のコラム　138回目　効果と副作用のバランスがとれた抗がん剤で「いい状態を維持」するやり方があることを知ってもらいたいのです。』も参考にしてください。
しかも放射線が期待できるので
☆放射線（トモセラピー）→抗がん剤（３か月～６か月）→ホルモン療法±パルボシクリブ（イブランス）

「胸膜に２つの腫瘍の場合、手術は無意味なのでしょうか？」
→一般的に行いません。（純粋に局所と考えることができないからです。）

「また、PET CTに映らないのに、腫瘍があるという結果に納得がいかないのですが、そういうこともあるのでしょうか？」
→これは、私も？と思います。
　そもそも胸膜の腫瘍（しかもｃｔに移らない）が「触診で触れる？」（ちょっと想像ができません）

質問者様から　【質問２　胸膜への局所再発】

性別:女性
年齢:55歳

管理番号6626
先日はお忙しい中、ご回答いただきありがとうございました。
また、今週のコラム138も読ませて頂き、おかげさまで気持ちが少し楽になりました。

今週のコラム　138回目　効果と副作用のバランスがとれた抗がん剤で「いい状態を維持」するやり方があることを知ってもらいたいのです。

明後日8日に先生のセカンドオピニオンを受けさせて頂く予定です。
その前に、お伺いしたいのですが、コラム138にあるBevacizumab +
paclitaxelというのは、私が使う予定のイブランスカプセルと同じ様な薬でしょうか？また、そちらの病院では、イブランスをお使いになっておられるという事でしょうか？私の主治医はイブランスを使ったことがないとのことなので、副作用についても、セカンドオピニオンの際に、詳しくお聞きできたらと思っております。

よろしくお願い致します

田澤先生から　【回答２】

こんにちは。田澤です。
ＱａｎｄＡ再開後の７番バッターです。

「☆放射線（トモセラピー）→抗がん剤（３か月～６か月）→ホルモン療法±パルボシクリブ（イブランス）」と前回、記載したように・

　イブランスは（ホルモン療法と併用する）経口分子標的薬です。

「Bevacizumab + paclitaxelというのは、私が使う予定のイブランスカプセルと同じ様な薬でしょうか？」
→全く違います。

　前者は（攻めの）「抗がん剤＋分子標的薬（bevacizumab)」であり、後者は（守りの）「ホルモン療法＋分子標的薬（イブランス）」となります。

「また、そちらの病院では、イブランスをお使いになっておられるという事でしょうか？」
→たくさん使っています。

　イブランスは「副作用が圧倒的に楽（殆どない）」大変いい薬ですが、あくまでも「守りの薬」の範疇です。
　Bevacizumab+PTXほどの「劇的な効果」は望むべくもありません。

「副作用についても、セカンドオピニオンの際に、詳しくお聞きできたらと思っております。」
→白血球（好中球）が減るくらいですが、その際には「減量投与」で対応できます。（次第に戻ってくるので、投与量を戻すこともできます）

　そのほかには「殆ど」ありません。

★前回、回答したように
　本当に再発ならば…

　抗がん剤を一度も使っていないのに「守りの治療」一辺倒では、「ジリ貧」となるように思います。
　「攻めてから、それを守る」方がいいのではないでしょうか。

質問者様から　【質問３　フェソロデックス注射後の痛みについて】

性別:女性
年齢:55歳
病名:
症状:フェソロデックス注射後の痛み

管理番号 6626

お世話になっております。

前回の質問とは内容が異なりますが、次回の先生の診察（1/8）まで待つのが不安になってきましたので、貴重なお時間と質問枠を使わせて頂きます、申し訳ありません。

前医の元で、7/（下旬）にフェソロデックス3回目を打った、一週間後からお尻と太もも上部横側にヒリヒリとする火傷のような痛みが続いています。

段々良くなっていると感じていたのですが、季節が秋になる頃からヒリヒリに加え、刺すような痛みも時々感じるようになりました。
触っても痛いですし、衣類に触れているだけでもヒリヒリとします。
特に、夕方から夜にかけて痛みが強くなります。
注射から2ヶ月以上経過しているので、このまま様子を見ていているのも不安になりました。
これが、通常の副作用の範囲内で、治っていくものなら、我慢できなくはないですが、前医に紹介してもらい、ペインクリニック外来などを受診した方が良いでしょうか？ちなみに前医には、スミルという塗り薬を処方されました。

よろしくお願い致します。

田澤先生から　【回答３】

こんにちは。田澤です。

「フェソロデックス3回目を打った、一週間後からお尻と太もも上部横側にヒリヒリとする火傷のような痛みが続いています」
⇒（薬剤というより）筋肉注射そのものによる有害事象（副作用）のようです。

　一般的には「様子をみる」しか対処しようにないように思います（主治医と月に1回診察があるわけだから、主治医も了解の上で塗り薬を処方しているようです）