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乳がん 変形

[管理番号:5048]
性別:女性
年齢:46歳
初めてうかがいます 宜しくお願いします。
今年2月のマンモグラフィーで石灰化がみつかり、5月にマンモトームを行い癌がみつかりました。
当初は良性の可能性もいわれましたが、2年前にとったマンモグラフィーと比べるとあきらかに石灰化が集積しているため生検を取ることになりました。
ふれるしこりはなく、石灰化の3カ所から生検をとりすべて癌がみつかりました。
今のところ非浸潤がんでステージ0-1といわれました。
もうすぐ部分切除を行い、その後放射線治療を行う予定です。
私のできた部位は左乳房の内側下部でむねのサイズはdカップです。
5cmほど切除する予定ですが、下部の手術は変形しやすいと聞き手術後のショックを考えると全部とってしまった方が悩まないのではないかとか色々考えてしまいます。
手術前にこうしてほしい(乳房の位置はかわるが向きはなるべく同じにしてほしい)ことをいっても意味ないでしょうか。
しこりがなく境界がはっきりしないため、マンモトームで入れたチップをもとに広めに切除するといわれましたがしこりがあるものと比べて完全に切除するのはむずかしくなるのでしょうか。
術式や治療、何を基準に決めれば良いのか自分の気持ちも二転三転しています。
術後あまりショックを受けたくないので実際とった場合の胸を真似てみたり、ネットで調べてみたりしました 乳房の位置が
右向きや下向きになっていてこれみたら落ち込むなと不安もあります。
先生はどのようにアドバイスされていますか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
乳房の「整容性」と「根治性」はバランスを取らなくてはなりません。
(いくら早期で合っても)癌の治療なのです。
患者さん(特に早期)から「整容性に偏った」要求があることがありますが、それ(整容性)は「根治性が担保」された上での話なのです。
これが「極端に走る」と、(代替医療と言う名の)「無治療」に行きつくのです。
(その顛末については敢えて書きませんが、癌は進行性であり「時計の針は巻き戻せない」のです)
★勿論、質問者が悩んでいるのは「そこ」ではなく、「根治性を犠牲にするつもりはない」のだと思います。
 一般論として「石灰化での温存」は十分整容性があると思います。
「手術前にこうしてほしい(乳房の位置はかわるが向きはなるべく同じにしてほしい)ことをいっても意味ないでしょうか」
⇒「最初からそのつもり」だとは思いますが…
 要求は言ってみてもいいでしょう。
「しこりがあるものと比べて完全に切除するのはむずかしくなるのでしょうか」
⇒無関係です。
「先生はどのようにアドバイスされていますか」
⇒「温存手術の適応は整容性が保たれる」ことです。
 温存術が可能と(担当医が)判断したとしたら、それは「整容性も保たれる」と信じましょう。