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MRI検査とマンモトーム生検

[管理番号:1458]
性別:女性
年齢:44歳
8月の人間ドックの結果カテゴリー3 不明瞭な石灰化で再検査になり 乳腺科のある病院でマンモグラフィーとエコーをやりましたが 大丈夫だけど心配なら紹介状書いて予約してあげるよと言われたので がん専門の病院に行きマンモグラフィーとエコーをやりました ここでも大丈夫だけどМRI検査とマンモトーム生検の予約をいっぺんに終わるからどうしますかといわれました
ただでさえ不安と緊張で診察に来てるのに こうだから検査した方がいいとかの説明が一切なく 心配なら検査しますけどどうします程度で 返事を急がされ お願いし
ますと言い 承諾書や当日の説明を事務的にされ帰宅しました  
МRI検査も造影剤で気分が悪くなったとかマンモトーム生検も叫ぶほど痛かったと体験した人が言っていて ものすごく怖くて不安で 毎日考えてしまいます
こうだからやりましょうと言ってもらえれば やらなきゃと思いますけど 経過観察でもいいけどどうしますかといわれると正直痛くて怖い事なんかやりたくないので 
すごくモヤモヤしてしまいます 
私の石灰化は 左乳房の左上に少し離れて2箇所 とても小さい点がありました
МRI検査の結果が良かったらマンモトームはやらなくて済むことはありますか 
 
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「石灰化の精査」に「MRIは不要」です。
「カテゴリー3の石灰化」の場合には「ステレオガイド下マンモトーム生検」をすれ
ば「およそ、20%程度」に乳癌の診断となります。
MRIで写らないから「ステレオガイド下マンモトーム生検は不要」などの考え方は
「完全な誤り」です。
 ★MRIなど、石灰化の診断に全く無用なのです。(その「がん専門なる病院の医
師」が何を考えているか不明ですが…)
 
「マンモトーム生検も叫ぶほど痛かったと体験した人が言っていて」
⇒ステレオガイド下マンモトーム生検は痛い検査ではありません。
 局所麻酔して行うので麻酔自体は痛いですが…
 おそらく、「想像しているよりは数倍楽」と感じる筈です。
 
「MRI検査の結果が良かったらマンモトームはやらなくて済むことはありますか」
⇒MRIは全く無意味な検査です。
 「MRIの結果」など何の足しにもなりません。
 「MRIで所見が無いから」などとなって「後で癌だった」となるケースはいくらで
もあります。その意味では「百害あって一利なし」と言えます。
 
○ご本人が本当に「早期発見」を願うのであれば、ステレオガイド下マンモトーム生
検すべきです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生 先日は回答ありがとうございました。МRIが不要と回答して頂きましたが 私の検査の順番がМRIが先の時間で予約されていて 30分後にマンモトーム生検の予約になっているんです。
気が動転していたのと、まさかそんな検査まで進むとは思ってもみなかったので、知識もなく、予約してしまいましたが、田澤先生が他の質問者様にМRIは不要と回答している事を知り、両方の検査を30分空けた後にする体力と気力と精神力があるか、ただでさえ緊張しているので考えると、不安で不安で。ではなぜ、がん専門の病院で[いっぺんに終わるから]なのか[МRIを先にやる]のか。
悪性の確立が高いからでしょうか。
他の体験者様の話を読むと、МRIよりマンモトームを先にやっているので、私の予約の順番とは違うと思い、ますます不安です。
当日 担当医にマンモトームだけでいいですと言った方がいいですか。
田澤先生 もう一度回答おねがいします。 
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
私はその「がん専門なる病院」のやり方には疑問をもっています。
そもそも(石灰化に限らず)乳癌の診断には「MRIは不要」なのですが、「何でもか
んでもMRIを撮影」することに慣らされているようです。
お得意の「カンファ」とやらで、「上の医師」に「それで、君は何故MRIを撮影しな
いのだね」と言われている様子が想像できます。
「大学病院」や「その手の大病院」にいると、「機械的に、最大限の検査をする」こ
とにルーティーン化(流行りですね)されてしまいます。(上の医師から、検査不足
を指摘されないように)
そこから出て、自分の責任で診療をしていく中で、本当に『何が必要で、何が不要な
検査なのか』学んでいくのです。
如何に無駄な検査が多いか?
このQandAを見ていても「非浸潤癌なのに、術前PETや骨シンチを撮影していたり」「術
前採血に腫瘍マーカーを入れていたり」
○それ以上に「もっと問題」なのは『MRIでは明らかな異常ではないので様子を見ま
しょう』とされる事です。
 過去のQandAの中にも「2年後に、癌と診断されるまで無駄に経過観察とされた原
因」が『MRIで癌ではないと診断された』と言うケースもありました。
 これなんかは「無駄」を通り越して「診断を誤らせる」原因の一つとなっているのです。
以上は余談です。

回答

「悪性の確立が高いからでしょうか」
⇒違います。
 前医での「大丈夫だけど心配なら紹介状書い て予約してあげるよ」という事か
ら、「癌の可能性が高い所見」という訳ではないと思います。
 たんに、「ルーティーン」として撮影することにしているのでしょう
 ♯ MRIで「結果がどうでようと」ステレオガイド下マンモトーム(ST-MMT)で「癌なら癌」だし、「癌で無いなら癌で無い」のです。MRIは全く無意味です。
 
「他の体験者様の話を読むと、МRIよりマンモトームを先にやっているので、私の予約の順番とは違うと思い」
⇒常識のある医師なら、
 石灰化の診断に「MRIなど参考にしない」のが当然です。
 質問者の所見が原因ではなく、あくまでもその『がん専門なる病院のスタイルにす
ぎない』と思います。
 
「当日 担当医にマンモトームだけでいいですと言った方がいいですか」
⇒是非、そうしてください。
 もしも担当医が「MRIはなかなか予約が取れないんだよ。もったいないなー」とか
言ってきたら、「石灰化の診断に役立つのですか?」と切り返してみましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問3】

田澤先生 何度も質問本当にすみません。
毎日不安で、毎日この乳がんプラザの質問&回答を読んでいます。
私の石灰化ですけど、識別必要な石灰化(М)不明瞭 集簇性 と書かれています。
カテゴリーは3。
乳腺科のある病院 ガン病院で[心配なら]と言われて、МRIとマンモトームの予約をしたと前回言いました。
このМRIが造影剤МRIですけど、受けなくてもマンモトームだけでいいですか。私、緊張と不安でパソコンを打っているので、造影剤МRIと打たなかったので。電話で造影剤МRIのキャンセルもまた適当な言い方や分からない用語で何か言われたら、またパニックになってしまそうで、まだ電話ができずに毎日気にしています。
あとマンモグラフィーとエコーの両方で小さい点が少し離れた所に二箇所ありました。
左胸の左上なので一番発生率が高い場所なのと年齢も一番なりやすい年齢層と書いてあるので、本当に不安です。
それと石灰化の集簇性はガンが多いとも書いてありました。全部がガン確率が高いので、検査当日ま
で一日が過ぎるのが怖くて仕方ありません。先生 回答お願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「石灰化の診断にMRIは不要」です。
「不明瞭、集簇性」であれば、「是非ST-MMT」してください。

回答

「このМRIが造影剤МRIですけど、受けなくてもマンモトームだけでいいですか」
⇒MRIは不要です。
 
「石灰化の集簇性はガンが多いとも書いてありました」
⇒おかしな情報に振り回されてはいけません。
 「集簇している」からといっても「石灰化の形態によって」癌の確率は様々です。
 「不明瞭な石灰化が集簇性」は「amorphous grouped calcification」と表記され、私のST-MMTのデータでは「20%程度の確率で癌」となります。
  
 
 

 

質問者様から 【質問4】

田澤先生 先日質問して回答を頂いた造影МRIの検査をキャンセルして、マンモトーム生検だけ受けてきました。痛みも不安でしたが、それより検査中は恐怖で震えと汗がすごかったです。
検査までの日、怖くて怖くて検査の体験をネットで毎日読んでいました。検査当日は、あまりの恐怖で頭も体もボーっとしていました。検査後も震えが止まりませんでした。
今度は結果を聞きに行くまでの日が長くて怖くて、色んな悪い事ばかり考えてしまいます。
石灰化のある人の中で、マンモグラフィーだけ見えたとか超音波だけ見えたとか、どちらか一方は異常なしの人ばかりで、私のようにマンモグラフィーと超音波の両方で石灰化が見えた場合の人が居ないのですが、両方はっきりみえると悪性なのでしょうか。
もうマンモトーム検査をしたのだから、おとなしく結果を待てばいいのですが、田澤先生の回答で少しでも、結果を聞きに行く日まで安心が欲しくて。
田澤先生 回答お願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。
「私のようにマンモグラフィーと超音波の両方で石灰化が見えた場合の人が居ないのですが、両方はっきりみえると悪性なのでしょうか」
⇒誤りです。
 そもそも「超音波で石灰化は見えません」
 「超音波で石灰化が見える」などは「無視」してください。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

田澤先生 回答ありがとうございました。私と同じように田澤先生を信頼し、すがる思いで質問される方が多く、すぐに20件いっぱいになってしまうので毎日9時になるまでスタンバイしてます。
病院の先生は最初の人間ドックでのマンモグラフィーの画像を見て、再検査と再々検査で超音波エコーを二回ともやりましたが、その時その時 極度の緊張で覚えがなかったのですが、今考えると、超音波エコーの所見はどちらの病院でも聞かなかった気がします。私が机の上のパソコンで見た画像はマンモグラフィーの画像だったんですね。
自分の事は二の次にしてきたので、健康診断は受けてても人間ドックは6~7年前?に受けたきりだったので、石灰化がいつ出来たのか、いつ増えたか比べるものがないので、マンモトーム生検をすすめてくれたのかもしれませんね。
今まで自分が癌かもなんて思った事がなかったので、今すごく一日一日を大切に過ごそうと思っています。
結果はまだですが、マンモトーム生検での癌の確率が20%と聞くと、意外に多いと思って、また不安で自分がその20%に入るかもと悪い方に考えてしまっています。知識がなくかなり動揺していたので、私の石灰化の形や分布が実際どんな風か、落ち着いて聞いていれば田澤先生にももっと詳しく質問できたのにと思ってしまいます。
今は田澤先生が心の支えです。
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
ステレオガイド下マンモトーム生検後、「病理診断待ち」ですね。

回答

「石灰化がいつ出来たのか、いつ増えたか比べるものがないので、マンモトーム生検
をすすめてくれたのかもしれませんね」
⇒その通りです。
 「比較材料が無い」と、どうしても「取りあえず、(増えるのか変化が無いのか)半年」経過を見ましょう。となりがちです。
 この「取りあえず…」というのが曲者で、例えは変ですが(飲み会で)「取りあえずビール」というのと同じで「知らず知らずルーティーン化」していまう場合があります。
 比較などしなくても「20%の確率」があれば、「ステレオガイド下マンモトーム」すべきと思いますし、その意味では(経過観察とされる人が多い中)質問者は幸運とも言えます。
○確かに20%の確率ですが、「その20%に入った」としても「超早期」であることは間違いありません。私のデータでは「92%が0期」なのです。
 
 

 

質問者様から 【質問6】

田澤先生 おはようございます。
昨日、マンモトーム生検の結果を聞きに行ってきました。結果は乳癌ではありませんでした。
でも私の石灰化は、左胸の左上 12時と2時位の位置に離れて二箇所あって、2時の位置にある石灰化の方が取りやすいと言って、そちら側の石灰化の組織検査をして、悪性ではなかったのですが、一方しか取れないのでМRIで両方の石灰化がどうか確認したかったようで、私が田澤先生からМRIは無意味とおっしゃっていただいてМRIをキャンセルしたので、「МRIがやれなかったから、今後12時の位置の石灰化の様子をみていきたいので、半年後の経過観察になります」といわれました。
とりあえず安心していますが、12時と2時の位置で離れていると、全く別の石灰化と思われますか? そうなるとまた12時の位置の石灰化のマンモトームをやらなければいけないですよね泣。一応 半年後の経過観察で大丈夫でしょうか。
あと乳腺の何かとか病名は何も言われなかったので、石灰化と言うものだけでしょうか。
昨日 結果を聞いてから、今まで二か月、不安で怖くて泣くのを我慢してきたので、ずっと涙が止まりませんでした。
田澤先生にも早く報告したくて9時にスタンバイしてました。いつもありがとうございます。
 

田澤先生から 【回答6】

こんにちは。田澤です。
「12時と2時位の位置に離れて二箇所あって、2時の位置にある石灰化の方が取りやすいと言って、そちら側の石灰化の組織検査をして、悪性ではなかった」
⇒2箇所とも「一緒に取ればいいのに」と私は思います。
 (担当医に対しては)厳しいようですが、それほど離れていないなら、「挟んだまま」ターゲットを2箇所にするべきです。
 私であれば「同時に2箇所のターゲットで採取」したり、「左右そのまま、引き続いて」行ったりします。大した手間ではありません。
 
「12時と2時の位置で離れていると、全く別の石灰化と思われますか?」
⇒実際に画像を見ていないので「コメント不能」です。
 
「一方しか取れないのでМRIで両方の石灰化がどうか確認したかったよう」
⇒MRIで確認などできません。無意味です。
 そもそも「一方しか取れない」という点に問題があります。