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マンモトーム生検後の経過について

[管理番号:2593]
性別:女性
年齢:46歳
1月に胸のしこりを発見し、健診を受けました(マンモグラフィとエコー検査)。
精密検査要となり、先日マンモトーム生検を受けました。
3日ほど前に結果が出て、乳腺症ということでしたが、
一昨日から、胸の下のあばら骨付近(しこりから5cmくらい下)に痛みが出はじめ、腫れています。
 
段々痛みの範囲が広くなっており、腹部の脇腹にかけても痛みがあります。
マンモトーム後、このような症状が出ることはありますか?
関連がありそうな場合、もう一度診てもらった方がいいのでしょうか?
放っておいても、徐々に良くなるものですか?
また、乳腺症と言われたしこりは悪性になる可能性もあるのでしょうか?
1年後の検査はマンモトームではなく、マンモグラフィとエコーだと言われました。
今回2つの検査で判別がつかないため、マンモトームを行うことになったようですが、
そうなると来年マンモとエコーを受けても、良性・悪性の区別は判別できないと思うのですが・・。
それとも今回のしこりではなく、別の嚢胞などを確認するためなのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「3日ほど前に結果が出て、乳腺症ということでしたが、一昨日から、胸の下のあばら骨付近(しこりから5cmくらい下)に痛みが出はじめ、腫れています。」
「段々痛みの範囲が広くなっており、腹部の脇腹にかけても痛みがあります。」
⇒モンドールではないかと思います。
 是非、トップページの「良性疾患」の「乳房痛、番外編」をみてください。
 ○モンドールは「手術」や「針生検」など「侵襲」が加わり炎症がおこると、
『その部位から尾側(足側)へ皮下の血管が炎症を起こして硬く突っ張る』ものです。
 通常2~3カ月以内には完全に消失します。
 症状が合致するようなら様子を見ましょう。
 
「マンモトーム後、このような症状が出ることはありますか?」
⇒あります。
 
「関連がありそうな場合、もう一度診てもらった方がいいのでしょうか?
放っておいても、徐々に良くなるものですか?」
⇒様子を見ましょう。
 徐々によくなります。
 
「また、乳腺症と言われたしこりは悪性になる可能性もあるのでしょうか?」
⇒本来は「乳腺症」は決して乳癌とはなりません。
 
「1年後の検査はマンモトームではなく、マンモグラフィとエコーだと言われました。」
「今回2つの検査で判別がつかないため、マンモトームを行うことになったようですが、そうなると来年マンモとエコーを受けても、良性・悪性の区別は判別できないと思うのですが・・。」
「それとも今回のしこりではなく、別の嚢胞などを確認するためなのでしょうか?」
⇒全体のスクリーニングは必要です。
 更に、「其の病変」に変化が無いか見る(主として超音波で)ということです。
 ○きちんとした精度で「マンモトーム生検が行われていれば」本来不要ですが…