[管理番号:751]
性別:女性
年齢:57歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
昨年9月半ばでやっと閉経し、その後更年期の症状がひどく半年ほどホルモンのパッチ療法を行っていました。一か月ほど前に左乳房にしこりがあるのを見つけ婦人科から乳腺外科に紹介されました。
先日エコー検査をし、来週に組織診をする事になりました。エコー検査時には予約の都合でマンモグラフィーの検査が出来なかったので組織診(局部麻酔をかけるとの事でした)の時に合わせてマンモ検査をする予約も入れました。
組織診をするならマンモの検査はいらないのではないか?と主人から疑問視されています。
必要のない検査なのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「組織診をするならば、マンモは必要ないのか?」
これは、結構鋭いところを突いています。
我々、乳腺外科医にとっては2つの理由が存在すると思います。
回答
「必要のない検査なのでしょうか?」
⇒マンモを撮影すべき2つの理由が存在します。
理由①
その「しこり」に対する診断を確認したい。参考にしたい。
「組織診断での結果」が画像所見と矛盾しないか? これも診断のためには重要な手順です。
「組織診断結果は絶対」であることが大原則なのですが、「良性」と出た時には「画像所見が良性で矛盾しないか?」「悪性」と出た時には「画像所見でも癌の所見なのか?」確認が必要です。
理由②
「そのシコリ以外」に別の病変が無いかのスクリーニング目的です。
たまたま、対側とか同側別部位に別病変が見つかる事もあるのです。
また「石灰化所見」は超音波では解りません。