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両側腋窩リンパ節腫大について

[管理番号:3620]
性別:女性
年齢:33歳
出産前に脇のしこりを自覚していましたが、風邪気味だったので放置していました。
産後3日目に右脇に大きくボコッとしたしこりができてい
たので、助産師に診てもらい、副乳と言われた為安心していました。
徐々に小さくなってきていますが、半年以上経ち、まだしこりがあるので気になり、乳腺専門医のクリニックを受診し、エコー、触診をしてもらいました。
結果、両側腋窩リンパ節腫大、右1.3 、左は右より大きい
と言われました。
(左のしこりは気付きませんでした)しこりは副乳っぽくもいが、悪そうなものでもないと。
乳房内に明らかな腫瘤は無いと言われました。
両側なので何とも言えないが、潜在性乳癌の可能性もあるから、念のため大学病院へ紹介されました。
やはり潜在性乳癌の可能性が高いのでしょうか?
それとも、半年以上リンパ節が腫れていたという事は悪性リンパ腫の可能性の方が高いのでしょうか?
まだ精密検査前なので何とも言えないとは思いますが、不安が強く質問させてもらいました。
因みに授乳中です。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
私の正直な感想ですが…
その乳腺専門医のクリニックは「酷い」ですね。
乳腺専門医であれば、自分で診断すべきでしょう。
「両側なので何とも言えないが、潜在性乳癌の可能性もあるから、念のため大学病院へ紹介」
⇒これは一体、何たるあり様!
 
 腋窩リンパ節など「簡単に診断できる」筈です。(通常はエコー像で判断できます)
 それでも、どうしても気になるのであれば、(転移性リンパ節と鑑別ができないくらいなのであれば)当然、「細胞診できる筈」です。
 そんなこともできず、開業するとは、患者さんが可哀想です。
 逆に大学病院から「先生、これは何ですか?」と聞かれる位でなければ「開業すべきではない」と思います。
 実際に私の恩師「木○先生」は開業されてからも「そういう存在」でした。
 大学病院の臨床経験の浅い医師に「診断を仰ぐ」など言語道断(開業するに値しない)と私は思います。
「やはり潜在性乳癌の可能性が高いのでしょうか?」
⇒考え過ぎです。
 たんに、その(乳腺専門医とやらの)「開業医」が大学病院に丸投げしただけだと思います。
 「1.3cm程度のリンパ節」 反応性の可能性が高そうです。
「それとも、半年以上リンパ節が腫れていたという事は悪性リンパ腫の可能性の方が高いのでしょうか?」
⇒それは1000%ありません。
 考え過ぎです。
「まだ精密検査前なので何とも言えないとは思いますが」
⇒勿論、メール内容から全てを判断はできませんが…
 (潜在性乳癌などではなく) 副乳と反応性リンパ節だと思います。(状況的には)
「不安が強く質問させてもらいました。」
⇒こんなことで不安にさせるようでは「開業できるほどの診断能力とは言い難い」
(厳しい様ですが…)