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ルミナールAとBとki67

[管理番号:6613]
性別:女性
年齢:49歳
いつも、大変参考にさせております。
私は、今年の4月に右乳がん(浸潤癌性乳癌)温存手術をしました。
田澤先生のシンプルな回答をいただきたいと思ってます。
ホルモンは、ふたつとも陽性
HERは1+陰性
ki67は30%
浸潤径13×13.8 リンパ転移 なし
グレード 1
担当医師さんは、「ホルモン治療(タモキシフェン、ゾラデックス)放射線治療」と言われました。
質問 ki67の30%は、ルミナールAになるのか?
ki67 30%だと抗がん剤治療はするべきか?
抗がん剤治療とホルモン治療、再発率に大きな差が出るのか?
大変お忙しいなか恐縮ですがよろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「 ki67の30%は、ルミナールAになるのか?」
→グレーゾーンです。(可能ならOncotypeDXしましょう)
「ki67 30%だと抗がん剤治療はするべきか?」
→グレーゾーンです。(それを判断するためにOncotypeDXがあるのです)
「抗がん剤治療とホルモン治療、再発率に大きな差が出るのか?」
→(結果として)ルミナールAなら差がない。ルミナールBなら差がある。(だから、「自分がどちらなのか?」はっきりさせるためにOncotypeDXがあるのです)
☆もしもOncotypeDXしないなら…
 これは(我々乳腺外科医には判断できないので)質問者自身が決めるのです。
 1.抗がん剤をしないと心配だから… という理由で抗がん剤をする。
 2.抗がん剤が効かないかもしれないから… という理由でホルモン療法だけにする。