[管理番号:3781]
性別:女性
年齢:52歳
(#3518 にて再手術をすべきかご相談した者です。
質問内容が異なるので、改めて新規質問させて頂きます。)
先生、その節は適切なアドバイスを有難うございました。
先月末に、無事再手術(右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清術)を終え退院。
病理検査は以下の通りでした。
(前回と重複あり)
・診断名 浸潤性乳管癌
・大きさ 10mm
・核グレード 2
・ホルモンレセプター ER: 90% 陽性
PR: 30% 陽性
・HER-Ⅱ スコア 陰性
・ki-67 10%
・リンパ節転移 :前回センチネルリンパ節 1/1、
:今回郭清したリンパ節
(LEVEL 1&2中 0/23)
危惧していた新たなリンパ節への転移が0で
総計リンパ節転移数は1個のままでした。
こちらで拝見する私と類似した多くの症例、
それに対する先生のお考え(現在最善とされる標準治療)
に照らし合わせると、私のような サブタイプが
ルミナールA の治療法はグレード、リンパ転移数に関わらず(4個以上の転移なら抗がん剤・放射線照射も検討すべきなのでしょうが)
ホルモン療法単独5年or10年、という認識でおりました。
しかしながら、主治医の説明によると、
私はルミナールAには違いないが、ご高齢の方とは違いまだ若い、かつグレードが2と低くはない。
「抗がん剤で全身に回っているかもしれない見えない
ガン細胞を今のうちに叩いておいた方がいい」
(多くの医師の使う決め台詞のようですね)
と言われました。
ホルモン治療だけだと再発は多々ある、と取れる言い回しもあったので、その根拠となる生存率や
再発率のデータを(こちらで先生がよくご提示されていたので)伺いましたが、
主治医は私と同じケースを明確に割り出す事は不可能
云々と明言を避けておられるような印象を持ちました。
私自身、再発・転移の可能性は極力摘みたいと心底切望します。
抗がん剤が必要なのであれば、長期に渡る強烈な苦痛、
喪失感、不便、社会との断絶、家族への負担増をも
伴う事も覚悟しております。
がしかし、確実に功を奏するわけではない、ほぼ無効、
というデータも実証されているのであれば、言われるまま
投与する事は、受け入れたくありません。
先生、ほんの数%でも生存率が上がるのであれば
今やれるべき事は全てやった方がいいという主治医の意向に沿うべきなのか、
若かろうがグレード2だろうが
ルミナルAには抗がん剤は無効という考えで
間違いないのか、非常に揺らいでおります。
是非、先生のご意向をお聞かせ下さい。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「先生、ほんの数%でも生存率が上がるのであれば今やれるべき事は全てやった方が
いいという主治医の意向に沿うべきなのか、若かろうがグレード2だろうがルミナルAには抗がん剤は無効という考えで間違いないのか、非常に揺らいでおります。
是非、先生のご意向をお聞かせ下さい。」
⇒質問者には「私の回答」をすでに予想しているよに…
抗癌剤は無駄な治療です。
ホルモン療法単独です。
○最近、私が「ホルモン療法単独です」と何度回答しても、「でも主治医がどうしても化学療法を勧めて困っている」と同じことを繰り返しQしてくる人が増えていますが…
(何度言われても)私が自分の考えを変えることはありません。(エビデンスがあるのです)
どちらを信じるのかは自由です。
ただ、幸いにOncotypeDXという公平な方法もあるので、(どうしても迷うなら)お勧めします。