［管理番号:2875］
性別:女性
年齢:67歳
1,6×0,6 左乳房温存
センチネルリンパ節 無し
組織型 浸潤性乳管ガン. Ki67. 38パーセント NG3
ER. 100パーセント PgR. 100パーセント HER2 1＋
Ly? v?
出来れば抗がん剤は、避けたいと思っています。
家族で話し合っても、中々結論が出ず主人は、色々な本を読み、特に、
近藤誠さんの本の内容での抗がん剤は、正常な組織破壊で有り体が衰弱
すると言い、子供達は、抗がん剤はした方が良いとの考えです。
何時もネットで拝見させて頂き思い切って質問させて頂きました。
宜しく御願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1(16mm), pN0, lumianl B(Ki67=38%), NG3
「近藤誠さんの本の内容での抗がん剤は、正常な組織破壊で有り体が衰弱する」
⇒まじめに取り上げる価値もありません。
　抗がん剤の開発に「どれだけの労力と叡智」を要しているのか。
　それら全てを否定することは「まともな考え」とは言えません。
 
○通常の考え方としては
　①ルミナールBなので抗がん剤の適応はある。
　②ただし「７０歳以上」では術後補助化学療法の効果は証明されていない。
　
　担当医は「質問者が６７歳」という年齢も考慮し、迷っているのでしょう。
　ちなみにNewAdjuvant.comというソフトでは化学療法による上乗せ効 果は「僅か2%」となります。
　それでも、もし迷うのであれば（自費なので４０万以上かかる高額な検査ではありますが）OncotypeDXで調べるという方法があります。