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抗がん剤治療中の遠隔転移

[管理番号:8810]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳癌 トリプルネガティブ
症状:胸のしこり9cm 腋窩リンパ節転移
投稿日:2020年8月12日

トリプルネガティブ乳癌、腫瘍が9cmあります。
腋窩リンパ節転移あり。

術前抗がん剤治療中。
標準治療では、アンスラーサイクリン→タキサン系だと思うのですが、慢性心不全を持っている為、weeklyパクリタキセルのみをしています。
現在7回目が終わりました。

腋窩リンパ節が(20mmから12mm)小さくなっているなら、腫瘍も小さくなっているのでしょうか?(エコーでは測定不能でした)

また、抗がん剤をしている最中の遠隔転移はないのでしょうか?
(抗がん剤治療前のPET-CTでは転移なしでした)

遠隔転移がなければ、生存率は何年ぐらいなのでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「また、抗がん剤をしている最中の遠隔転移はないのでしょうか?
(抗がん剤治療前のPET-CTでは転移なしでした)」

⇒その可能性は極めて低いです。
 ご安心を。

「遠隔転移がなければ、生存率は何年ぐらいなのでしょうか?」
⇒「生存率が何年」という言い方はしません。

ステージⅢでは5年生存率は72.48%
 ただし、16年も前の治療となるので、現在は80%以上にはなるでしょう。

以下、『今週のコラム 247回目 診断(検診で「何かある?」と言われた方、「これって、しこり?」と感じた方へ)vol. 3 「乳癌」』からの抜粋

2004登録患者さん

stage 5年生存率  5年無再発生存率

stage 0    97.58% 96.34%

stage Ⅰ     96.63% 92.17%

stage Ⅱ       90.93% 81.62%

stage Ⅲ       72.48% 58.42%

stage Ⅳ       42.65%