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抗がん剤について

[管理番号:7029]
性別:女性
年齢:44歳
病名:乳癌
症状:手術後1ヶ月経過

はじめまして。

いつも乳がんプラザを拝見させて頂き先生と皆様のQ&Aを励みに過ごしています。

似たような症例が多々ある中、誠に恐れ入りますが直接お伺いしたい事があったので質問させて下さい。

年齢44歳
非浸潤癌4cm
浸潤癌3~5mm
断端陰性
センチネル1個、リンパ節1個
合計2個転移あり
ER 7
PgR 8
Her2 1+
MIB-1 15%

まず昨年の10月に左胸にしこりが見つかり札幌にある近所の病院を受診しましたが経過観察となり3月に再度受診。
それでもわからない(グレード3)との事で同月に国立病院へ。

その病院でようやく6月末頃に病理結果が出て非浸潤癌7cmと診断されました。

8月にそこで手術の予定でしたが、横浜の病院で穿通枝皮弁法の一期一次再建を受けたくて7月末にセカンドオピニオン外来を受診しました。

そこで手術するには3ヶ月待ちで10月になるとの事でしたが、形成及び乳腺外科の先生が術前ホルモン治療で大丈夫だろうという事でそれまで待つ事になりました。

術後(しこりを自分で発見してからちょうど1年経過)、癌はホルモン治療により半分くらいになっていましたが、リンパ転移が2個ありました。
ホルモン治療をしていなければ本当はもっとリンパ転移があったかもしれないとの事で抗がん剤治療や放射線治療を強く勧められました。

そこで、先生のご意見をお聞かせ願います。

今後、ホルモン治療だけよりも抗がん剤治療や放射線治療はするべきでしょうか?
私としては数パーセントの違いで免疫力を落とす抗がん剤治療を行うのに抵抗があります。
抗がん剤は癌を小さくできても根絶はできないと聞きました。
取り残し等が万が一あってもペット検査で見つけてから判断するというのは難しい=小さすぎて見つからない。

のでしょうか?
オンコタイプをするにも金銭面で限界もあり…
でも放射線治療はした方が良いような気がしています。
何故なら皮下全摘なので皮膚等に
再発してしまわないか心配だからです。

また、それとは別に後悔している事があります。
術前、2週間前に自己血をした後に飲み会があり、しばらく友達と会えないという思いもあって飲み過ぎてしまいました。
自己血後だったせいかいつもより酔いが回ってしまい、二日酔いならぬ四日酔い状態でした。

今まで色んな病院の検査でリンパ転移がみつからなかったのに、術後に2個(ホルモン治療していた為、もしくはそれ以上?)もあったのは、その時に免疫力が落ち、癌が血管を破った?せいでしょうか?
実際その頃から脇に違和感を覚えはじめていました。

情けない質問ですみません。

長文になりましたがご回答よろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

自分で自覚したシコリが診断されずに長期間放置されていたことを大変遺憾に思います。
このメールを読んで、ますます「そのようなことになる方が、一人でも減るように」と「生検希望メール」の重要性を噛みしめています。

「今後、ホルモン治療だけよりも抗がん剤治療や放射線治療はするべきでしょうか?」
→全くナンセンス!

 物事はシンプルに考えましょう。
 質問者は「MIB-1(Ki67)=15%」なのだから「ルミナールA]としてホルモン療法でいいのです。

 また、「全摘後の放射線の適応」はリンパ節転移4個以上です。 質問者は2個なのだから不要です。