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骨転移の治療について

[管理番号:7473]
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん骨転移
症状:

田澤先生のアドバイスをよろしくお願いします。

骨転移が増大しています。
現在の治療が効き目なしと判断、次の治療方法が提示され迷っています。

2016年3月乳がん告知、ステージ2A、同3月末に右乳房部分切除(腫瘍径1.8cm)、リンパ節転移あり(2/15)、リンパ管侵襲あり、グレード3、Ki30%以上でルミナールBでした。

術後、放射線治療25回、抗がん剤はEC4回、ドセタキセル4回を2016年11月中旬に終え、アナストロゾールを服用していましたが、ホルモン治療も3年というとろで、2019年1月に骨転移しました。
転移箇所は左恥骨と左腸骨でした。

早速1月中旬より、イブランス+フェソロデックスを始めましたが、痛みはおさまらず放射線治療を4月下旬より14回行いました。
その時には
右恥骨にも転移がみられました。
さらに先日MRIで腰椎(L1とL3)、仙骨
(S1)への転移。
イブランス+フェソロデックスは効いていなかったということで中止。
現在肺や肝臓への転移の有無を調べています。

主治医は今後、抗がん剤のハラヴェン投与を提示しています。
もしくはゼローダ+エンドキサンかと。
いずれにしても脱毛もあり、終わりのない抗がん剤治療に突入するのかと思うと判断が出来ません。
他に選択肢はないのでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「主治医は今後、抗がん剤のハラヴェン投与を提示」
「終わりのない抗がん剤治療に突入するのかと思うと判断が出来ません。」
「他に選択肢はないのでしょうか?」

→目標を持ちましょう。

第1目標 画像上CR(もしくは、それに近い状態に)を目指す。
第2目標 (第1目標の状況を)できるだけ長く維持する。

私であれば…
最初から(副作用が無い代わりに)「効果の無い治療をダラダラ」するよりも…

第1目標を達成するために
 Bevacizumab + paclitaxel もしくはeriblin で半年

第2目標のために
 Abemaciclib + Fulvestrant