乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:4312]
性別:女性
年齢:46歳
田澤先生
いつも拝見させていただいてます。
とても心強く、頼りにしてます。
先日下記の診断を受けました。
左乳 浸潤性乳がん
Grade2
ER(+90%),PgR(+40%),HER2(1+),Ki-67low(20%)
腫瘍径3.7cm
ルミナルAではないか。
マンモトーム生検ではリンパへの転移は見られなかったようです。
が、骨シンチの画像で左足の付け根の骨が溶けているようだと言われました。
明日、骨盤MRIで再度検査をする予定です。
そういえば、左足が何か痛いと感じていました。
骨の転移は考えられますか。
血液検査の結果でも
CEA:2.0
CA15-3:6.9
NCC-ST-439:1.8
と異常は見られませんでした。
来週2月(中旬)日に左乳房全摘出手術の予定です。
その後の治療法はどのように考えられますか。
ホルモン療法のみですむかと思い少し安心していたのですが、
ここにきて急に骨の転移の可能性が
出てきて大変不安が募るばかりです。
眠れない日が続きます。
どうか、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「マンモトーム生検ではリンパへの転移は見られなかったようです。」
⇒これは誤解です。
 マンモトーム生検は、あくまでも「腫瘍に対する組織診」であり、リンパ節を調べている訳ではありません。
 ♯リンパ節転移が無さそうという判断は、以下のどちらかである筈です。
 1.細胞診をして陰性(マンモトームで腋窩リンパ節を調べることは絶対にありません)
 2.画像診断でリンパ節腫大の所見がない
「骨シンチの画像で左足の付け根の骨が溶けているようだ」
⇒これも誤解です。
 骨シンチでは「取り込み」を見ているので「溶骨」のような所見はありません。
 
 「骨が溶けている」という表現は「単純レントゲン」もしくは「MRI]での所見となります。
「明日、骨盤MRIで再度検査をする予定です。骨の転移は考えられますか。」
⇒状況的には、違うと思いますが…
 ただ、「骨盤は骨転移の好発部位」でもあり、荷重部位でもある(転移では無く、
関節の変性でも骨シンチの取り込みがありうる)ので、骨シンチだけでは判断は困難です。
「その後の治療法はどのように考えられますか。」
⇒万が一骨転移ならば(違うといいですが…)
 その部位も照射して、その後「化学療法+骨吸収抑制剤(ゾレドロン酸やデノスマブ)」が必要とはなります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

田澤先生
前回は早々にお返事ありがとうございました。
お忙しい中、すぐに対応していただき、感激いたしました。
わからないことばかりで不安な中、とても力になりました。
骨盤MRIの結果、左股関節部に溶骨がみられ
おそらく、転移とのことでした。
2月に左乳全摘出手術、リンパ節郭清。
結果、前回も記した通り
ER(+90%),PgR(+40%),HER2(1+陰性),Ki-67Low(20%)
腫瘍径3.2cm、切断断片はすべて陰性
センチネルリンパ節郭清1/9 レベルⅠ との事でした。
足には放射線治療を術後すぐに始め、3グレイ×13回を終了しました。
現在の治療としては下記の通りです。
・ホルモン治療
  タモキシフェン 1錠/日
  シュープリン注射 1回/月
・抗がん剤 
   UFT 3錠/日
・骨 ランマーク注射 1回/月
   デノタス2錠/日 
今の症状としましては、足の痛みが少しひき、
術後の脇の傷口は痛むものの、普段の生活には全く支障はなく、元気に過ごしております。
質問としましては治療法ですが上記のままで
様子を見て、転移がみられたら、抗がん剤を加える形でよいでしょうか。
その際はTC×4となりますか。
今後の事がいろいろ不安がつのり、前向きには心がけてますが
最初の診断で転移となり、動揺が収まらない日々です。
どうぞよろしくお願いいたします。
  
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
骨盤転移との事。
レアケースだとは思いますが、お気持ちお察しします。
ただ、(骨転移だとしても)「単発」であれば放射線照射後の全身療法で根治を狙うべきだと私は思います。(画像所見を実際に見ていないので状況は必ずしも不明ですが)
「質問としましては治療法ですが上記のままで様子を見て、転移がみられたら、抗がん剤を加える形でよいでしょうか。」
⇒ガイドラインは存在しません
 あくまでも担当医それぞれの考え方にゆだねられています。
 ただ私であればUFTなど行いません。(何を狙っているのか? 私の目には中途半端に写ります)
 (骨転移だと仮定したのであれば)「UFTで転移が見られるまで(言い方は良くないかもしれないが)お茶を濁す」のではなく、(きちんとした)「化学療法」をある一定期間行い、その後(画像診断を確認した上で)ホルモン療法単独とするでしょう。
「その際はTC×4となりますか。」
⇒違います。
 TCの位置づけはあくまでも「術後補助療法」です。





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