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術後の治療について

[管理番号:5031]
性別:女性
年齢:46歳
はじめましてよろしくお願いいたします。
先日右乳房全摘、腋窩郭清手術をうけました。
病理検査の結果
二個の硬癌 2.0×1.7 と 1.7×1.6
リンパ節転移1/25(センチネルリンパ節に1個)
ホルモン感受性 陽性
HER2 陰性
ki-67 49%
主治医からはホルモン治療(ノルバデックスとリューブリン)のみでもよいが、ki-67が高いこととリンパ節転移があったことまだ若いこと(子供がいるからだと思います)からac療法もした方がいいといわれました。
ac療法もするべきでしょうか?
抗ガン剤の副作用が怖くて受け入れることができません。
他の化学療法の方がいい場合もありますか?
化学療法をした場合、再発率はどれくらい変わりますか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ki-67が高いこととリンパ節転移があったことまだ若いこと(子供がいるからだと思います)から」
⇒「リンパ節転移」も「若さ」も無関係です。
 そもそも「Ki67が49%なのにルミナールBとして化学療法を勧めない」事は「誤った診療」と非難されるべきです。
 それくらい「ルミナールBは抗癌剤を推奨しなくてはならない」というのが、標準療法として「全国共通の認識」なのです。
 この場合、化学療法を回避できる可能性は「OncotypeDXをしてみる」だけと言って過言ではありません。
「ac療法もするべきでしょうか?抗ガン剤の副作用が怖くて受け入れることができません。」
「他の化学療法の方がいい場合もありますか?」

⇒ACではなく「TC]ですね。
「化学療法をした場合、再発率はどれくらい変わりますか?」
⇒10%程度だと思います。(ルミナールBであれば)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中ありがとうございます。
気持ちも落ち着いてきて化学療法を受けようと思います。
とても基本的な質問で申し訳ないのですが、ACとTCの違いはなんでしょうか?
私の場合ACよりTCの方がいい理由はなんでしょうか?
TCのあとにホルモン治療(ノルバデックス、リューブリン)で大丈夫でしょうか?さらにプラスすべき治療はありますか?
たくさんの種類の抗ガン剤がありますが、どの様な治療すれば良いのでしょうか?
やるからには後悔の無いようにしっかりと治療をしたいと思いますのでよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「ACとTCの違いはなんでしょうか?」
⇒薬剤が異なります。
 A:アドリアマイシン(アンスラサイクリン)
 C:エンドキサン
 T:ドセタキセル(タキサン)
 C:エンドキサン
 ♯2007の報告でTC>ACが報告されたのです。
「私の場合ACよりTCの方がいい理由はなんでしょうか?」
⇒上記理由です。
「TCのあとにホルモン治療(ノルバデックス、リューブリン)で大丈夫でしょうか?」
⇒タモキシフェン(ノルバデックス)でいいと思います。(TCで化学療法閉経となるため)
 46歳という年齢から、このまま閉経となる可能性が高いと思いますが、それなら「そのままタモキシフェン単独」で、
 もしも月経再開するようなら、その際にはLH-RHagonist単剤を開始すればいいのです。
「さらにプラスすべき治療はありますか?」
⇒ありません。