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術後の治療について

[管理番号:4112]
性別:女性
年齢:56歳
術後の治療についての質問です。
56歳 閉経してます。
10月に乳癌の全摘手術をしました。
以下病理診断の結果です。
腫瘍径浸潤部 2cm 広がり 7.2cm ER 90% PgR 60% ki-67 60% grade3
sentinel 1/2
herceptest 2+
oncotypeDX
score 27 ER 11.3 PR 5.7
HER2 9.3
抗がん剤を使うかどうか迷ってます。
ご意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(2cm), pN1, luminal
「抗がん剤を使うかどうか迷ってます。」
⇒迷う必要はありません。
そのためのOncotypeDXです。
RS=27であれば中間リスクであり「化学療法のbenefitは小さい」ことが解っています。
 ご本人のレポートにある「Tam alone」と「Tam + Chemo」の差=「上乗せ」を見て考えればいいのです。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

先日は迅速なご回答に感謝しております。
担当医に次回までに決めて来るように言われ、検査結果の数字を前に考えあぐねていました。
確認と質問をさせて下さい。
Tam Alone 16%
Tam+Chemo 13% から
抗がん剤の上乗せをしないで、ホルモン治療単剤での治療と考えてよろしいでしょうか。
担当医から薬はレトロゾールと言われたのですが、田澤先生でしたら、
どのような薬を使用し、どんな治療をしていきますか。
今は再発の不安ばかりで、何度も質問してしまい申し訳ありません。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
RS=27(中間リスク)は、「化学療法による上乗せは殆どありません」
「Tam Alone 16% Tam+Chemo 13% から抗がん剤の上乗せをしないで、ホルモン治療単剤での治療と考えてよろしいでしょうか。」
⇒僅か「3%」ですから、当然そう考えるべきです。
「担当医から薬はレトロゾールと言われたのですが、田澤先生でしたら、どのような薬を使用し、どんな治療をしていきますか。」
⇒私なら「アナストロゾール」です。
 同じアロマターゼインヒビターでも「アナストロゾールが先行品」なので、データの蓄積が豊富(我々も使い易い)のです。
 ♯効果はほぼ一線と考えて問題ありません。