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術後の治療

[管理番号:3921]
性別:女性
年齢:44歳
10月初旬に左乳房全摘手術を受けました。
浸潤性乳管癌。
腫瘍は2つ。
以下、病理結果です。
腫瘍系: ①3.3×2.2×1.2cm ②2.2×1.8×0.9cm 
病期分類: T 2 N 0 M 0 stageⅡA
センチネルリンパ節生検: 0/2
ホルモン受容体: エストロゲン 陽性  プロゲステロン 陽性
脈管侵襲: 陰性   核異形度: 2
HER2: 1+  ki-67: ①23.8% ②13.1%
サブタイプ: ルミナルB 
術後療法
TC療法 4サイクル
ノルバデックス 5~10年 リュープリン 2年または5年
主治医には「ホルモン療法だけでも、10年生存率は90%程度ありますが、抗がん剤で数%上乗せしましょう。ki-67も少し高い。」と言われました。
ルミナルBの診断ですが、こちらのQ&Aを見ているとグレーゾーンではないかと思います。
抗がん剤に抵抗があります。
オンコタイプの検査を受けて高リスクと出た場合、この生存率90%が70%に下がり、抗がん剤を
することで90%になるというような結果がでたりもするのでしょうか?
オンコタイプの検査は高額なのであまり考えていませんが、このような結果が出ることもあるなら、
考えないといけないかなと思います。
田澤先生は、核グレード1の場合は低リスクになる可能性が高いと回答されているのをみました。
私は、核グレード(核異形+核分裂ですよね?)は、2でしょうか?
こちらのQ&Aの中では、ホルモン受容体を強陽性と書いている方がいます。
陽性のなかにも幅があるのでしょうか?
強陽性のほうが、ホルモン療法が有効なのでしょうか?
数値化されているものならば、主治医に確認したいと思います。
できればホルモン療法のみでと思っています。
お忙しいなか申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT2(33mm), pN0, luminal
十分な早期乳癌です。
luminalAかBかですが、質問者のおっしゃるように(グレーゾーンですが)Ki67だけで予測すれば、「ルミナールAである確率が圧倒的に高い」と言えます。
これは、2016/10/22にOleg Gluzらの発表したデータ(2642名が対象)では「 Ki67が20-29でハイリスクとなった割合は18%程度」というデータからです。
このデータを利用すると質問者がOncotypeDXをすると「low riskとなる確率は41%程度 intermediate riskとなる確率は41%程度」となり、(intermediate riskでは化学療法による上乗せはないことを考慮し)
実に「8割以上の確率でluminalA=化学療法は不要」となりそうです。
「オンコタイプの検査を受けて高リスクと出た場合、この生存率90%が70%に下がり、
抗がん剤をすることで90%になるというような結果がでたりもするのでしょうか?」

⇒その確率は(上記でのコメント通り)
 2割以下です。
「私は、核グレード(核異形+核分裂ですよね?)は、2でしょうか?」
⇒核分裂の記載が無いので不明です。
「陽性のなかにも幅があるのでしょうか?強陽性のほうが、ホルモン療法が有効なのでしょうか?」
⇒陽性で十分です。
「できればホルモン療法のみでと思っています。」
⇒質問者のようにKi67が20代の場合には、私は(患者さん自身がOncotypeDXで確認したいという意思が無い限り)ルミナールAとしてホルモン療法単独としています。
 つまり、「Ki67=23.8%」だけのデータでルミナールBと判断することは誤りです。



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