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術後の治療方針について

[管理番号:2767]
性別:女性
年齢:40歳
手術前から乳癌プラザを読んでいました。
手術後の、化学療法(TC)を受けるべきか悩んでいます。
40歳、未婚、出産経験無、今年の1月に癌である事が解り、2月初旬に成人病センターにて
セカンドオピニオンを受け、2月後半に初診からの大阪市内の地元の総合病院にて、
左乳房温存手術を受けました。
昨日、病理診断が有り、
浸潤性小葉癌
原発巣の大きさ 13×10ミリ(乳輪下部)
リンパ節転移 1個(1/17)
断端は陰性
脈管侵襲無し
ホルモン感受性 ER 90%以上 PgR 90%以上
HER2 発現無し スコア2、さらに調べて±でマイナス
Ki67 22.8%
術後の治療予定:放射線30回→タモキシフェン5年間服用
もしくは、TC療法4クール→放射線30回→タモキシフェン5年間服用
小葉癌ですので、癌の原発巣は13×10ミリですが左乳房内に他、3個所癌有。
乳輪上部に、左右にかけて円を描くように有り。
縦5ミリ×横20ミリ位?切除
また原発巣の更に下にも縦5ミリ×7ミリ位?の切除、
(この原発巣の更に下の部分が断端陰性との事)乳首の裏にも転移があった為、
乳首も取っています。
原発巣以外のサイズが?というのは、主治医から正確なデータは
院内資料との事で貰えなかった為(病理診断は原発巣以外のサイズは関係無いとの事)、画像を見た範囲の感想と、
主治医から貰ったメモでの大体の推測です。
因みに、何か所も癌を取った為、乳腺が一部傷ついていたのか
3月初日の退院3日後に、左乳房がパンパンに腫れ、大量出血が有った為、血栓除去術を日帰りにて行いました。
随分血液がゼリー状だったようですが除去したようで現在なんともありません。
 
主治医曰く、このような病理診断では、無治療だと再発率30%,
タモキシフェン5年間の服用で再発率20%,化学療法を追加して
更に数%(7~8%)再発率が下がるといわれています。
副作用の辛さを鑑みると数%との上乗せ、リンパ節転移も1個だけの為、正直判断が難しい。
リンパ節転移3個なら半年間の化学療法を確実に進めているが、
化学療法を受けるか否かの最終判断は患者さん自らがして下さいとの事です。
 
術後やっと回復してきて、1日なんとか起きていられる感じです。
数時間の仕事と、家事ならなんとかこなせていますが
午後になると目の下に隈ができたり、身体はやはり辛くなりますが、
血液結果さえ許せば、早々に化学療法を始めた方が良いとも言われています。
 
小葉癌は自分でざっくり調べた所、術側乳房の再発、健側への転移、その他の部位への転移がしばし起こるとの事で、転移・再発が怖いのですが、今現在弱まっている身体が更に辛くなるのかと思うと、一昔前より格段に副作用が無くなったとはいえ、TC療法を受けるのが怖い気もしています。
ホルモン高陽性なので、タモキシフェンは飲み続けるつもりです。
 
現在は順調に回復していますが、また更に数か月も家族に迷惑をかけると思うと、化学療法も躊躇していしまいます。
上記のような診断内容しかご提示できないのですが、どうぞアドバイス宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(13mm), pN1, luminal type(Ki67=22.8%)
「化学療法を受けるか否かの最終判断は患者さん自らがして下さいとの事です。」
⇒Ki67=22.8%であれば、(グレーゾーンとはなりますが)ルミナールAとしてホルモン療法単独でもいいと思います。
 
「小葉癌は自分でざっくり調べた所、術側乳房の再発、健側への転移、その他の部位への転移がしばし起こる」
⇒重要な事は
 重要なのは「同側、対側の」乳腺内に「新たにできるリスク」を意識して、「定期的なエコー検査(両側)」をすることです。