[管理番号:1764]
性別:女性
年齢:36歳
タイトルの件で、不安があり質問させていただきます。
現在、生後4か月の次男の授乳期にあたるのですが
だいぶ母乳育児にも軌道に乗り、ほぼ完全母乳となってきたタイミングで左胸のみに違和感などが出てきました。
【症状】
・左胸の乳頭の奥や、側面、時に真裏の背中あたりまで
ズキンとした痛みが走ります。
またずっとではないのですが、右側と比較すると全体的に鈍痛を感じることが多々あります。
・左乳房の外側(乳頭から5センチほど離れた場所)に、あせも痕?ニキビ跡?のような赤い湿疹に3日程前に気が付き、オロナインなどを塗っては様子を見ているのでまだ完治しません。
(湿疹の様子ですが、真ん中0.5ミリ程度の点のような粒?に対し、そのまわりが少しだけ赤身を帯びている感じです。気になってさわってばかりいるせいか、軟膏をぬってはまわりの赤身だけ少し色が落ち着き、真ん中部分は相変わらず居座っているような状態です。説明がうまくできず申し訳ありません)
【質問です】
①赤い湿疹が消えないことで、炎症性乳がんを疑ってしまったのですが
その可能性は低いと思ってもよろしいでしょうか。
(気になる赤い湿疹は1か所のみです)
②炎症性乳がんではなかった場合でも、上記のような症状(ズキンとした痛み、湿疹)
が他の乳がんを引き起こしている可能性はありますでしょうか。
(しこりについては、右と左、両方を同時に触った感触ですと、あまり左右違いがな
く、両胸の側面付け根が、少し硬く、ごつごつしている感じだけです)
③このまま軟膏を塗り続け、様子を見ていても問題ないでしょうか。
これまでも20代のころより、よく左乳房に痛みが走り、その都度、乳腺外科でチェックをしてもらっていますが、(最後の診ていただいたのは、第二子を妊娠する直前だったので、1年3か月程前です)マンモでもエコーでも、一度も異常が見つかったことはありません。
ですが左ばかりに痛みがでる体質なのか、そのことも毎回不安になっております。
お忙しい中大変恐縮ですが、先生のご意見をお伺いできれば幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
炎症性乳癌は何気なく「皆さんが、これってもしかして?」程度のものではありません。
乳房全体が「ガチガチに硬くなり、皮膚全体が真っ赤」となり『誰もが、これは只事ではない!』と感じるものです。
日常の中に「炎症性乳癌が潜んでいる」ことは決してないのです。
回答
「赤い湿疹が消えないことで、炎症性乳がんを疑ってしまったのですが その可能性は低いと思ってもよろしいでしょうか」
⇒100%ありません。
炎症性乳癌は「直ぐにでも病院に駆け込みたくなる」ものだと思ってください。
「皮膚の発赤は乳房全体」にわたります。
「炎症性乳がんではなかった場合でも、上記のような症状(ズキンとした痛み、湿疹)が他の乳がんを引き起こしている可能性はありますでしょう」
⇒これも100%ありません。
乳癌とは無関係です。
「このまま軟膏を塗り続け、様子を見ていても問題ないでしょうか。」
⇒皮膚科へ行ってください。
もしかすると「帯状疱疹」かもしれません。
もしくは「女性ホルモンによる刺激+通常の発疹」となります。
いずれ、「乳癌とは無関係」です。