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授乳中のしこり 組織診の必要性について

[管理番号:2523]
性別:女性
年齢:37歳
37歳、現在第1子、生後4ヵ月で授乳中です。
以前にガン健診を受けたことはありません。
先日左胸の乳首のほぼ真下くらいにしこりを見つけ、乳腺専門医に受診しました。
しこりに痛みは全くありません。
触診ではしこりがよく動き、エコーでは1.4cmのやや横長、上縁が葉状型、境界明瞭の腫瘍があると言われました。
細胞診を行った際、しこりが硬くて針が刺しにくく1回目は細胞がとれず、2回行いました。
細胞診の結果は、正常、あるいは良性(クラスの記載はなし)、所見は、出血とともに乳管上皮塊が少量見られます。
軽度の核腫大傾向を示しますが、二相性が保持されており、悪性の像は明らかではありません。
という記載でした。
医師からは、何かわからない。
授乳中だし、組織診までは必要ない、授乳が終了したらまた、経過を見ましょうと言われました。
何かわからないと言われたのが不安でしかたありません。
良性で葉状様の像を示す腫瘍として何が考えられるでしょうか。
組織診の必要性はないのでしょうか。
また、今回細胞診をしましたが針が刺さらなくて2回検査しています。
本当にうまく細胞がとれていたのでしょうか。
お忙しい中申し訳ありませんが教えてください。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「触診ではしこりがよく動き、エコーでは1.4cmのやや横長、上縁が葉状型、境界明瞭の腫瘍」
⇒線維腺腫>葉状腫瘍が考えられます。
 
「良性で葉状様の像を示す腫瘍として何が考えられるでしょうか。」
⇒上記コメント通り 線維腺腫>葉状腫瘍 となります。
 
「組織診の必要性はないのでしょうか。」
⇒画像診断上は「良性を疑う」ものであり、敢えて「授乳中にやりたくない」という担当医の気持ちも「解らないでもない」ですが…
 37歳で「新たに出たしこり」だとすると「組織診しておくと安心」です。
 
「また、今回細胞診をしましたが針が刺さらなくて2回検査しています。本当にうまく細胞がとれていたのでしょうか。」
⇒細胞診は「硬い組織」には弱いので「十分に病変を採取していない」可能性も考えるべきです。
 ○ただ「担当医は自信をもって良性」と判断しているように見えます。
 つまり、「画像所見」と「細胞診」が矛盾しないと考えているのでしょう。