[管理番号:1443]
性別:女性
年齢:50歳
若い頃胸にしこりを感じ、近くの乳腺科を診療しました。マンモグラフィーとエコー
をしたところ、両胸に幾つかののう胞があることが分かりました。
その後も、何度か通いましたが、いつも返答は同じでした。そして、慢心してしまっ
たのか、ここ数年行かなくなりました。
最近、胸がチクチクして痛むなと思い触れてみたところ、今までとは感触の違う確実
に硬い4センチほどのしこりが右乳首脇あたりにありました。
今月に入り、日ごろ凝ったことのない肩の凝りを感じ、ここ数日右腕などを痛みが襲
います。
素人ながら苦手なネット等で調べたところ、私の症状はステージ4に当てはまるよう
に感じます。
最近は検診ブームのようで、どこの病院も診察に何か月も待つようです。自分が悪い
のですが、待っていたら日に日に悪くなってしまいます。
田澤先生のブログを見て、とても丁寧にわかりやすく説明して下さるので、先生に診
て頂きたいです。他の先生に、「こんなになるまで放っておくなんて・・・」と言わ
れるのが辛いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「最近、胸がチクチクして痛むなと思い触れてみたところ、今までとは感触の違う確
実に硬い4センチほどのしこりが右乳首脇あたりにありました」
⇒これは「乳癌を疑わなくてはなりません」
「日ごろ凝ったことのない肩の凝りを感じ、ここ数日右腕などを痛み」「私の症状は
ステージ4に当てはまる」
⇒それは「考え過ぎ」です。
乳癌は「初期治療の段階で遠隔転移は、ほぼ無い」のです。
「先生に診て頂きたいです。他の先生に、「こんなになるまで放っておくなん
て・・・」と言われるのが辛いです。」
⇒是非、当院を受診してください。
「最短での対応」をお約束します。
その「緊急度に応じた」対応をしています。
質問者様から 【質問2】
田澤先生、こんにちは。
回答ありがとうございます。
昨日、大きな病院で診て頂けることが出来
行ってきました。
エコー・マンモ・触診をしての結果ですが
あくまでのう胞だと言われました。
エコーを見ると、確かにたくさんの黒い丸がありました。
また、マンモから石灰化が疑われる・・・と。
生検はしなくていいと言われ、不安だと言うと
「来週、MRIをやりましょう」ということになりました。
そこで、質問です。
がちがちに硬いのう胞ってあるのですか?
反対側にあるのう胞は、くりくりとしていて、全然感触が違うのです。
祖母も母も片胸をとっている、がちがちの遺伝家系です。
心配は尽きません。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
エコーでの「嚢胞」という診断は信頼できると思います。
回答
「がちがちに硬いのう胞ってあるのですか?」
⇒これは「周辺の乳腺組織の硬さ」が関係していると思います。
「線維化の強い乳腺症」の中の「嚢胞」かもしれません。
○純粋な「嚢胞」は、それほど「がちがちに硬い」ことはありません。
★ひとつ心配なことは「その大きな病院」では「医師が自ら、超音波してますか?」
特に「気になるしこり」がある際には、「医師に、その場で、そのしこりを超音波
して、その場でコメントしてもらう」べきです。
触診と無関係に「技師さんの超音波が行われて」その結果を「医師がみるだけ」では、「所見との乖離」の説明がつかないこともあるのです。