[管理番号:8441]
性別:女性
年齢:50歳
病名:非浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2020年4月6日
田澤先生
ID ○○の○○です。
新型コロナウィルス流行下、
ずっと気になっていたことがあります。
術後照射(半年前)の際、肺の一部にも照射が及ぶため、
その部位の肺が固くなる(副作用として肺炎を起こす可能性がある)との
説明を受けたのですが、
もしウィルス性肺炎にかかってしまった場合、
重症化する可能性が通常より高いということはありますか?
次回の外来(今週末)でお訊きしようと思っていたのですが、
同じ不安を抱えておられる方がいらっしゃるのではないかと思い、
こちらのQ&Aを使わせて戴きました。
よろしくお願い致します。
p.s.
地方(東海)に居りますと首都圏の様子が判り辛く、
「ここ東京は外出自粛が続いていますが、
病院は普通にやってます。安心して受診してください。」などの田澤先生直筆コメントが頼りになっております。
先生のお心配りに感謝です(^.^)
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
このように考えたらいいと思います。
①「術後照射」は②「放射性肺臓炎」のリスク因子となる。
②「放射性肺臓炎」は③「コロナ肺炎の重症化」のリスク因子となる。
だからといって①は③のリスク因子ではない。
「術後照射(半年前)の際、肺の一部にも照射が及ぶため、
その部位の肺が固くなる(副作用として肺炎を起こす可能性がある)との
説明を受けたのですが、
もしウィルス性肺炎にかかってしまった場合、
重症化する可能性が通常より高いということはありますか?」
⇒上記、回答のとおりです。
照射しただけであれば、実際には影響ないでしょう。
「次回の外来(今週末)でお訊きしようと思っていたのですが、同じ不安を抱えておられる方がいらっしゃるのではないかと思い、こちらのQ&Aを使わせて戴きました。」
⇒その通りですね。
必要以上に怯えることのないようにしましょう。
「地方(東海)に居りますと首都圏の様子が判り辛く」
⇒その通りだと思います。
県外から受診された患者さん達からは(ニュースだけ見ていると不安だったけど)
「普通で安心した(受診してよかった)」と言われます。
心配な気持ちもわかりますが、医療そのものには何の変更もありません。