[管理番号:2576]
性別:女性
年齢:46歳
12月上旬に右乳房全摘(1cmの浸潤ガン)
ホルモンER+ PGR+ 70%
HER2-
KI-67 5-19%
断片陰性
現在ホルモン治療中で(12/(下旬)~)3ヶ月に1回のゾラテックスの注射とノルバディックスの薬を服用しています。
また心療内科からの抗うつ剤を服用しています。
更年期障害の全ての副作用が非常に強く日常生活もままならない為、自分の体に限界を感じています。
次回外来時に主治医に相談を考えているのですが、自分でもいくつか選択肢を考えました。
それらについて、その場合の効果や影響、どちらを推薦されるか、また他の解決方法等、ご意見をいただけたら嬉しいです。
・ホルモン治療をやめてしまう(またその時再発の比率)(その場合また今まで通りに体が戻るのでしょうか?)
・注射又は飲み薬のみにする(又その場合の効果はどうなのでしょうか)
・治療は現状維持し漢方外来を紹介していただく
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1b(10mm), pN0(記載は無いですが)、luminalA
○そもそも47歳で「LH-RHagonist」を用いているのは何故でしょうか?
SOFT試験の結果からは「タモキシフェンに、LH-RHagonistを併用することによる上乗せ効果は期待できません」
その効果が期待できるのは「35歳以上」となります。
○タモキシフェン単剤でいいと思います。
「・ホルモン治療をやめてしまう(またその時再発の比率)(その場合また今まで通りに体が戻るのでしょうか?)」
⇒再発率は5%上がります。 体は元通りになります。
「・注射又は飲み薬のみにする(又その場合の効果はどうなのでしょうか)」
⇒注射薬(LH-RHagonist)を止めて飲み薬(タモキシフェン)だけにすることを(私なら)推奨します。
そもそも(48歳の質問者に対して)「タモキシフェンにLH-RHagonistをプラスすることの有効性」は証明されていないのです。(現時点では否定されています)
「・治療は現状維持し漢方外来を紹介していただく」
⇒試してみてもいいですが…
劇的な効果は見込めません。(経験上)