[管理番号:7535]
性別:女性
年齢:30歳
病名:
症状:
1月に乳房に石灰化が見つかり、4月に全摘手術を行いました。
病理検査の結果は非浸潤性乳管癌でした。
比較的おとなしいタイプで基本的には無治療で良いとの事でしたが、対側へのリスクを考えてホルモン治療をやることも可能だとのお話がありました。
私はまだ結婚もしていなければ、いずれは子どもがほしいなと考えています。
そのことを主治医の先生に伝えたら、結婚して妊娠希望となった時にホルモン治療を辞めても遅くはないとのことでした。
ですが副作用を見ると無月経だったり、子宮体がんのリスクが高まることもあると知り凄く悩んでいます。
ホルモン療法を始めたらやはり生理はこなくなりますか?
また妊娠希望なのですが、ホルモン治療を行ったとしても生理が戻り妊娠することは可能ですか?
すごく悩んでいるのでお答え頂けたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
非浸潤癌で全摘は根治です。
「対側の予防」の為にホルモン療法することは「経済的」にも「子宮体癌のリスク」
的にも「副作用」的にも全くバランスしません。
★私であれば、対側の予防のためにホルモン療法を提案することは100000%ありません。
「1月に乳房に石灰化が見つかり、4月に全摘手術を行いました。病理検査の結果は非浸潤性乳管癌でした。」
→根治です。
おめでとうございます。
「ホルモン療法を始めたらやはり生理はこなくなりますか?」
→タモキシフェンでは生理はとまりません。
「また妊娠希望なのですが、ホルモン治療を行ったとしても生理が戻り妊娠することは可能ですか?」
→そもそも生理は止まりませんが、妊娠する際には最低2か月前から休薬しなくてはなりません。
「すごく悩んでいる」
→全くナンセンス。
せっかくの根治なのに「妊娠希望の女性にホルモン療法を勧める」など(私から見
れば)「言語道断」です。
(ホルモン療法を勧められていることなど)綺麗さっぱり忘れてしましましょう。