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2ミリの非浸潤癌

[管理番号:5874]
性別:女性
年齢:74歳
こんにちわ、いつも勉強させてもらっています。
先日母の乳がんが発覚しました。
9月に自己診断において乳輪近くのしこりに触れ受診を考えていると相談があり、評判もよくわからない乳腺外科を設けている病院をいくつか挙げてその中の病院を受診することになりました。
受診後「次回は細胞を取る検査をする」と言われて帰って来たきたので細胞診ではなく針生検してもらうよう助言しました。
ようやくその結果が出たのですが、不安と疑問が沸いてきましたのでご教授願います。
『主治医に書いてもらったメモ』
非浸潤性乳管癌の疑い
早期の乳がん
治療…手術(+薬物治療)
全摘or
部分切除+放射線(近隣の大学病院にて1.5ヶ月)
転移・進展範囲の確認
造影剤MRI
造影剤CT
骨シンチ(大学病院にて)
来週12/(下旬)にはCTと呼吸器の検査を控えています。
本人は造影剤に同意書が必要な為不安を感じていますがスタンダードな検査なのでしょうか?
来月1/(上旬)には造影MRI、その後骨シンチを提案されているようですが、非浸潤癌に骨シンチは不要ですよね?
お若い先生らしいですが診察に自信がないのでしょうか?
大きさを聞いたところ2ミリと言われたらしいのですが、自己診断で手に触れてわかるしこりの大きさにしては2ミリとは小さすぎると思うのですがあくまでも画像診断上であり術後の病理結果の大きさで治療法が確定すると思います。
もし本当に2ミリだった場合でも放射線は必須となるのでしょうか?
高齢なので体に負担の少ない治療を選びたいのですが、省略することは可能でしょうか?
本人は全摘でも構わないと言っていますが太っているので術後の体のバランスか悪く感じてしまわないか心配ですし、同時再建の提案をしてあげたいのですが入院期間が長く、闘病中の父の世話にあまり穴を空けられないのでおそらく無理。
部分切除後の放射線については父の世話を同時にこなせない為こちらも悩み中です。
母にしかできない気難しい父の世話を考えれば考える程
江戸川病院さんで確実な初期治療を受けたいのですが、術後は地元の病院で経過を診る前提でお願いすることは可能でしょうか?
お願いするとしたら紹介状にCTとMRIがあればたりますでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
それにしても…
「非浸潤癌疑い」で「CTや骨シンチ」を提案するとは!! 
「来週12/(下旬)にはCT スタンダードな検査なのでしょうか?」
⇒非浸潤癌を疑っているのにCTを撮影する理由がありません。
 
「非浸潤癌に骨シンチは不要ですよね?」
⇒その通りです。
「お若い先生らしいですが診察に自信がないのでしょうか?」
⇒「乳癌=(術前検査として)CTも骨シンチも」的なルーティンとなっているのかもしれませんが…
 やはり、自分の頭の中で「必要な検査とそうでない検査」を考えて診療をしなくてはいけません。
「もし本当に2ミリだった場合でも放射線は必須となるのでしょうか?」
「高齢なので体に負担の少ない治療を選びたいのですが、省略することは可能でしょうか?」

⇒十分なマージンがあれば、勿論省略は問題ありまえん。
「術後は地元の病院で経過を診る前提でお願いすることは可能でしょうか?」
⇒勿論可能です。
 ただ、非浸潤癌なら、「地元で経過を診る」必要さえ無さそうですが…
「お願いするとしたら紹介状にCTとMRIがあればたりますでしょうか?」
⇒CTは不要です。
 (ご本人が乗り気でないのなら)「そもそも不要な検査」なので断るべきでしょう。
 「秘書メール」してもらえば対応可能です。

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