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非浸潤乳ガンの腋窩リンパ節

[管理番号:7623]
性別:女性
年齢:55才
病名:
症状:

3年前に左胸の非浸潤乳ガンで全摘手術を受け(グレード3Ki67は20%以上)術後1年毎の経過観察です。
手術していただいた病院は健側のマンモと触診のみでエコーはしてもらえないので他の病院でしてもらっていますが、今回エコーで術側の脇に白っぽい細長い丸い物が2個写り技師さんがリンパの大きさを測ってました。
診察で6ヶ月後にもう1度見せて欲しいと言われ不安になりました。
非浸潤がんの中に浸潤したが
んがあり脇に転移したのか不安でなりません。
6ヶ月後の受診でいいのでしょうか?
宜しくお願いします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「非浸潤乳ガン」
「Ki67は20%以上」

⇒今更ですが…

 非浸潤癌でKi67の(保険)適応はありません。(決して行ってはいけないのです)

「技師さんがリンパの大きさを測ってました。」
⇒技師さんが「どうでもいいリンパ節の大きさを測りたがる(何故なのか?仕事だからです)」のは、大変困ったことです。(これが、どれだけ多くの人に無駄極まりない心配をさせているのか? 大いに反省してもらいたい)

 『乳腺が正常で、腋窩リンパ節が腫れていると言われたら、管理番号7277「腋窩リンパ」をご一読ください。

「診察で6ヶ月後にもう1度見せて欲しいと言われ不安」「6ヶ月後の受診でいいのでしょうか?」
⇒実際に画像を見ないと判断はできません。

 (普通の乳腺外科医なら)その「技師の撮影したリンパ節が本当に転移?と疑う所見」であれば、そのまま「6か月後」などとはせずに、『えっ! マジか?』となり、自分自身でエコーをする筈です。
 それをしない位なのだから、『反応性リンパ節だな。』と判断しているのだと推測します。

 ★その乳腺外科医が「普通」かどうかは、(当然ながら)私には判断できません。
  私自身がエコーすれば、「反応性リンパ節と判断していいのか?それとも念のため細胞診したほうがいいのか?」判断はできます。
  ご希望なら「生検希望メール」してください。(勧めているわけではありません。あくまでも「ご希望なら」です)

「確定診断(生検)」メールはこちらをクリックしてください。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

非浸潤乳ガンの腋窩リンパ節
性別:女性
年齢:55才
病名:
症状:

早々のお返事ありがとうございました。乳
癌手術から3年経ちましたが、非浸潤癌で全摘には無治療は承知しているのですが、
先生に相談されている方に非浸潤癌で再発転移されている方が案外いらっしゃるのですが、先生の患者様でも案外いらっしゃいますか?私の場合グレードが3なので再発した場合は一気に悪くなるのでしょうか?
田澤先生に診ていただきたいのですが遠方の為ご相談だけで申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「先生に相談されている方に非浸潤癌で再発転移されている方が案外いらっしゃる」
⇒全くナンセンス!

 こういうネットには「ごくごく稀なケース」が出てくるのは当たり前のことです。
 ★非浸潤癌で(普通に)根治している9999人が「わざわざ」「私は非浸潤癌なので再発していません!」などとメールしてくると思いますか???(当然僅か1/10000人のレアケースだけが目立つだけなのです)

「先生の患者様でも案外いらっしゃいますか」
⇒一人もいません。

 唯一の例外は仙台時代に他の医師が担当している患者さんに起こったことで記憶しているくらいです。