[管理番号:7000]
性別:女性
年齢:45才
病名:乳癌
症状:
田澤先生
いつも乳がんプラザを拝読しております。
今回初めて質問させていただきます。
よろしくお願いします。
左胸
浸潤性乳管癌 solid type
pT2(浸潤径 33mm×8mm、浸潤径+乳管内進
展 67mm×48mm)
Ly0
V0
Grade1
Ki-67 10%
ER:TS(7)=PS(5)+IS(2)
PgR:TS(8)=PS(5)+IS(3)
HER2 (-)score1+
リンパ節転移なし
ルミナールA
術前はDCISとの診断。
8月に左乳房を全摘出しました。
ところが、術後病理検査で一部浸潤していることが判明しました。
全摘の場合、通常は腫瘍直上の皮膚も合わせて切除すると思うのですが、術後病理検査で浸潤していることがわかったため、皮膚がそのまま残ってしまっています。
主治医の先生は、腫瘍と皮膚との距離が十分あるので大丈夫、とおっしゃって下さいました。
私もその時は納得していたのですが、色々考えている内にだんだん不安になってきてしまいました。
以下、質問です。
①この場合、腫瘍と皮膚の距離が何㎜あれば安心と言えるでしょうか。
②4月にインプラントによる再建手術を受ける予定ですが、切除するとなれば、タイミングはいつが良いのでしょうか。
③もしも取り残した皮膚から局所再発してしまった場合、サブタイプが変化する可能性はあるでしょうか。
その場合は化学療法や抗HER2療法が追加になりますか。
④不安を払拭するため、できれば切除しておきたいという気持ちが強くなっています。
気に病みすぎでしょうか。
質問は以上になります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「①この場合、腫瘍と皮膚の距離が何㎜あれば安心と言えるでしょうか。」
→5mm以上あれば安心です。
「②4月にインプラントによる再建手術を受ける予定ですが、切除するとなれば、タイミングはいつが良いのでしょうか。」
→「切除」とは「腫瘍直上だった皮膚」の切除のことですか?
現時点で「必要とする根拠」がありませんが、(もしも切除するなら)局麻でもできるから、「時期に拘る必要はない」と思います。
「③もしも取り残した皮膚から局所再発してしまった場合、サブタイプが変化する可能性はあるでしょうか。」
→ありません。
「その場合は化学療法や抗HER2療法が追加になりますか。」
→考えすぎ。
「④不安を払拭するため、できれば切除しておきたいという気持ちが強くなっています。気に病みすぎでしょうか。」
→「切除したほうがよい」という根拠がありません。