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左胸の痛み

[管理番号:1837]
性別:女性
年齢:44歳
はじめまして。
半年前くらいから
左胸の谷間の少し下辺りに違和感があり、10月になって痛むようになりました。
触るとしこりだか、脂肪だかの硬いものに触れます。痛みは乳房全体のひきつれ、その脂肪がズキンズキンと痛みます。今も痛みが続いています。
10月の終わりに乳腺外来に行きエコーを撮りました。
結果はやや分葉低エコー腫瘤を認める、脂肪織の変化のようにみえます。
大きさ10×25.5×22.8mm
その他左右とも乳腺症傾向で、今すぐどうとかではないので、来年また見せて下さいと言われました。生理後も先に言った痛みが左胸だけ消えません。
つい先日、近くの総合病院で今度はエコーとマンモ検査をしました。
先生は結果の画像を見て、何も問題ないです。エコー上も脂肪の炎症も見られないとのこと。
痛みを訴えても乳菅がつまってるのでしょう、と触診すらしませんでした。
明らかに普通の痛みではなく、その脂肪も硬く自分でもわかるようになっています。
脂肪の塊から痛みを発する原因は何が考えられるでしょうか?
両病院から、ぶつけましたか?と聞かれましたがそれはないです。
夜もひきつれや痛みで眠りがあさくなっています。胸の形の変形はありません。
今ではワイヤーつきのブラジャーができなくなりました。
乳癌はないと診断されてますが、この痛みに不安でたまりません。
ご回答よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「先生は結果の画像を見て、何も問題ないです。エコー上も脂肪の炎症も見られないとのこと。痛みを訴えても乳菅がつまってるのでしょう、と触診すらしませんでした。」
⇒技師さんが撮影した「マンモとエコー」を見てコメントするだけで、「自ら触診も
エコーもしない」(大病院的)診療…
 この医師は(エコーも技師さんがやってくれ)「自ら検査もしない」ため、とても「恵まれた環境にいる」のでしょうか?
 我々乳腺外科医にとって、「こんなに楽な診療は無い」ですが、同時にこんなに『診断能力の向上に繋がらない診療もない』と言えます。
 このような医師達の行き末が心配です(余計なお世話ですが)

回答

「明らかに普通の痛みではなく、その脂肪も硬く自分でもわかるようになっています」
⇒本当にその「大きさ10×25.5×22.8mmの腫瘤」が「脂肪」なのでしょうか?
 万が一でも「この大きさの癌」を見逃したとしたら大変な問題となります。
 
「分葉低エコー腫瘤を認める、脂肪織の変化のようにみえます」
⇒paniculitis(脂肪織炎)を示唆しているのかもしれません。
 ただ、これは「皮下脂肪織内の高エコー」なので「エコー像は本来全く異なる」のですが…
 
「脂肪の塊から痛みを発する原因は何が考えられるでしょうか?」
⇒paniculitisかもしれませんし、「乳腺症結節」かもしれません。
 
○ただ、解決する方法は「きちんと、(質問者の気になる)しこりを医師が触診し、その場で(医師自らが)エコーすること」です。
 その上で必要ならば「針生検」行えば、間違いはありません。