[管理番号:1274]
性別:女性
年齢:38歳
乳がん診断前からこちらのサイトで勉強させて頂いています。
私は先日 乳房温存手術を受け 11月から抗がん剤治療を予定しています。
病理結果でわかっていることは以下です。
サイズ 1.0cm 癌周囲の血管リンパ管への侵襲あり
悪性度 3 ER100% PGR 1%以下 HER2陽性
転移 センチネルリンパ 1ヶ所 0.2m以下
毎年の検診で早期発見できたのはよかったのですが
タチの悪い癌に落ち込みもしました。
今 抗がん剤選び中ですが 何度か医師と話をしていますが
TC (4回) でいくか FEC> ドキタキセル(8回)でいくか なかなか決めれません。
せっかくの早期発見できつめの抗がん剤コースを選ばないといけないのか。。
さほど効果の%が変わらないなら TC(4回)にしたい思いがありますが
まだ30代ですし 一時のしんどさから逃げずに1%でも稼ぐべきではなきかとも思い
悩んでいます。
どのように選択すべきか ご意見伺いたいです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1b(10mm), pN0(ITC <0.2mm), luminal B(HER2陽性)ですね。
十分な早期です。
回答
「タチの悪い癌に落ち込みもしました」
⇒luminalB(HER2陽性)は決して「たちの悪い癌」ではありません。
「術後療法として」「抗HER2療法」と「ホルモン療法」の2つが有効である分「術
後治療に対するモチベーションが保てる」と言えます。
「どのように選択すべきか ご意見伺いたいです」
⇒私であれば迷うことなく「TC+trastuzumab」とします。
実際に「質問者と非常によく似たケース」の方で「江戸川病院で、TC+
trastuzumab」を選択しています。
○私は低リスクではTC+trastuzumabが適当だと考えています。
質問者様から 【質問2 HER2 陽性】
ご回答頂きありがとうございました。
似たような質問もあるかと思いますが個別に対応下さり感謝致します。
お忙しいところ 度々 すみません。
少し自分の中で疑問に思う部分があり もう一度質問させて下さい。
私自身も 抗がん剤 TCを選択したい希望がありましたので 先生のご回答も参考にさ
せて頂きやはりそちらを選択したいと思いました。
HER2対策ハーセプチンはどちらの抗がん剤でもいけると思いますが癌の悪性度等も踏
まえたうえでの選択に迷っておりました。
先生は私のケースでは 低リスクと書いて頂きましたが 私は自分のケースをタチの
悪い癌と書きましたがハイリスクと認識していました。
主治医からも リスクは病理結果全体でみると言われていましたしガイドブック等に
もそのように書いてあったりします。 HER2陽性以外にも悪性度
グレードや脈管侵襲ありや 早くも微少の転移あり(増殖の強さを示している?) な
ど早期発見以外は危険因子がそろっているからです。
すべての要素を踏まえてもTCが適当かとご回答頂いたと理解していますが、先生が
Q&Aで 悪性度 などに振り回されるより ステージのほうが大切とおっしゃられてい
るのが比較的早期発見の私には心強いですが 病理結果全体も予後に関連しますよ
ね?ステージが大切というのはステージ別の生存率のデータが 物語っているという
ことでしょうか。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「ステージが大切というのはステージ別の生存率のデータが 物語っているというこ
とでしょうか」
⇒そういう事です。
ただ、私の場合には「経験から」導き出しています。
「腫瘍径が小さい、早期乳癌」は「再発しない」ことを実感しているわけです。
「さすがの頭でっかちの医師」も「1cmの乳癌」を『再発ハイリスクとは呼ばないですよね?』
もしも「質問者自身が」自分自身を「再発ハイリスクと捉えている」としたら、もう
私の出る幕はありません。
質問者様から 【感想3】
病理結果が出てから、 悪い結果が並んでいるように思え、それらが 早期発見できた
というプラスの要素も打ち消してしまうのでは、、との不安でいっぱいになっていた
為に重ねて質問してしまいましたが
先生から明快なご回答を頂いて 不安でモヤモヤしていた気持ちがすっきりし 前向き
になれました。
これからの治療のフルコースをひとつずつ頑張ります。ありがとうございました。