[管理番号:937]
性別:女性
年齢:53歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
質問者様の別の質問管理番号:1260の質問時に「再質問管理番号」が未入力のため、別の管理番号としました。 |
初めて問い合わせをさせていただきます。
何度もネットで調べていたのにこんなにすごいQ&Aがあったなんて…
今日初めて見つけました。
今回はよろしくお願いします。
実は1か月ほど前からの腕の浮腫みが心配なのです。
こちらの状況は
毎年人間ドックでマンモはしていたのですが
昨年10月自分で左胸のしこりを発見し
病院を受診したところ乳がんでした。
ガンの内容は
トリプルネガティブ
センチネルにてリンパ転移なし
大きさ(浸潤型)1.7センチ
範囲2.6センチ
核異型度3/3
組織異形度3/3
リンパ管・脈管浸潤あり
Ki67 87.7%
リンパに転移がなかったのですが母も乳がんだったため
全摘、乳房が大きかったのとスポーツクラブに早く復帰したかったので
同時再建しています。
そして遺伝子型の乳がんということもわかっています。
その後、2月から抗がん剤治療 ACを4クール
パクリタキセル週一を12回(今週が最後です)
で、気になる症状なのですが
1か月前くらいから右腕のみ浮腫みがひどく
パクリタを始めたころは両足首から下の浮腫みなどあったのですが
それも随分前に治り
右腕だけというのが気になって仕方がありません。
それも、手術していないほうの腕です。
先生のQ&Aで抗がん剤中の転移などはほとんどありえないとのことですが
反対側のリンパにもガンが潜んでいて
抗がん剤が効かないものだったということはあり得るのでしょうか?
(たとえばトリプルネガティブではない乳がんとか)
遺伝性ということもあって、反対側の乳がん卵巣がんも気を付けるように言われています。
また、7月に片頭痛のない閃輝暗点が初めてあり
脳も大丈夫かな?とちょっと心配になっています。
Ki67値もあまり気にしても…とは言うものの
87.7という数字はかなり高いので気になります。
お忙しいと思ますが、よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(17mm), pN0, triple negative(TN), NG3, Ki67=87.7%
そしてAC(4回)⇒weekly PTX(12回)
所謂アンスラタキサン、治療としては完璧です。
回答
「1か月前くらいから右腕のみ浮腫みがひどく」
⇒点滴ラインはどうなのでしょうか?
もしも「中心静脈カテーテルポート」などを用いていれば関係無いですが…
末梢からの点滴だとすれば、「当然、術側は避けて」右腕の血管から行っている筈です。
「反対側のリンパにもガンが潜んでいて」抗がん剤が効かないものだったということはあり得るのでしょうか?」
⇒まず、「反対側のリンパにも癌が潜んでる」という理由でないことは間違いありません。
対側リンパ節転移など起こりません(質問者はリンパ節転移無しの1期なのですから)
「抗がん剤が効かないものだったということはあり得るのでしょうか?」
⇒(仮に)抗がん剤が無効なタイプだったとしても、早期乳癌で「抗がん剤中に体側の腋窩リンパ節に転移」など見た事ありません。
「また、7月に片頭痛のない閃輝暗点が初めてあり脳も大丈夫かな?とちょっと心配になっています」
⇒脳転移の症状ではありません。
早期乳癌で「脳転移の心配」などする必要はありません。
○やはり鍵は「右腕の血管から点滴しているか?」です。
質問者様から 【質問2 点滴ラインですが・・・】
お忙しいのにさっそくの回答ありがとうございます。
もっと早くここのサイトを見つけていればとひしひしと感じています!
治療も完璧との回答をいただいて
あまり心配しなくていいのかな?とは思っているのですが…
⇒点滴ラインはどうなのでしょうか?
ACの時は右手の血管から入れていましたが
なかなか見つからないことが多く^^;
毎週のパクリタキセル開始前に右鎖骨下にポートを入れました。
なのでポートからの点滴になります。
気持ちの問題なのでしょうが(結構楽天的なのですが)
昨日あたりから右の胸が痛いときがあって
先生の回答を心待ちにしておりました!!
ポートで化学療法をしているのですが
これで何か他の状況は見えますでしょうか?
右腕は一目でわかるほど(紫の痣が出たりしている部分もあります)
浮腫んでいて腕を使うとかなりだるさが出ます。
また、遺伝性乳がん(BRCA遺伝子変異が陽性)とわかっている場合でも
反対側の乳がんや卵巣がんを必要以上に心配する必要はないのでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「ACの4回の点滴を右腕で行っている」
しかも「なかなか見つからない=血管炎となっている」
以上からは、「点滴の影響」ではないでしょうか?
他の理由を考えることは難しいです。(対側腋窩に転移など全く考える必要はありません)♯担当医にお願いすれば、簡単にチェックはできます
回答
「遺伝性乳がん(BRCA遺伝子変異が陽性)とわかっている場合でも反対側の乳がんや卵巣がんを必要以上に心配する必要はないのでしょうか?」
⇒必要以上に神経質になる必要はありません。
おそらく術前にMRIも行っている筈です。
一応ガイドラインでは「1年に1回のマンモグラフィーとMRIスクリーニング」を推奨しています。
その程度でいいでしょう。
○ただ、仮に「乳癌が潜んでいる」程度では「リンパ管の閉塞」は起こりません。
明らかな「リンパ節腫大、それも相当な程度とならない限り」そのような原因とはならないのです。
例外的には「全身に再発しているような」場合には「明らかなリンパ節腫大がなくても」起こりえますが、「質問者がそのような状況」とは全く考える必要はありません。
質問者様から 【感想3】
再度の回答ありがとうございました。
ACの時は浮腫みはなくて
パクリタになった最終の1か月くらいで急に片腕だけ浮腫みが出ました。
先生も看護師さんも珍しい状況だということでちょっと心配してしまって…
次回の診察で調べてもらおうと思います。
ありがとうございました。
また、不安なときは相談させていただくと思いますので
無理せず頑張ってください。