[管理番号:8290]
性別:女性
年齢:37歳
病名:DCIS
症状:DCISでマージン1mm
投稿日:2020年2月12日
いつも有益な情報ありがとうございます。
12月半ばに、マンモトームでDCIS診断が出たので、1月末に全摘しました。
術後、病理結果で、
①High Grade DCIS で、長さは30mm、リンパ節は、0/3で、転移なし。
②内側上部端に腫瘍があったため、マージンは、Negative で1mmしか取れなかったが、乳腺は全てとりきっているので問題ない
③基本は術後無治療だが、High Grade なので、念のため、放射線をするかもしれない、と説明がありました。
④その他、病理レポートには、「lobular cancerization」という単語もありました
I:位置上、マージンは1mmしか取れなかったらしいのですが、全摘で、全て取りきっているので、
局所再発のリスクなどは、考えなくてもよろしいでしょうか?
II:High Grade DCISの場合、全摘でも、放射線治療を検討すべきでしょうか。
III:lobular cancerizationとは、小葉がん、ですよね?小葉がんについては、
何の説明もなかったのですが、上皮内で、全摘していたら、心配する必要はないのでしょうか
IV:今後は、エコーのみで検査していくそうですが、エコーで再発などは見つけることは可能ですか?
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「I:位置上、マージンは1mmしか取れなかったらしいのですが、全摘で、全て取りきっているので、局所再発のリスクなどは、考えなくてもよろしいでしょうか?」
→その通り。根治です。
「II:High Grade DCISの場合、全摘でも、放射線治療を検討すべきでしょうか。」
→全く適応外!
「III:lobular cancerizationとは、小葉がん、ですよね?小葉がんについては、何の説明もなかったのですが、上皮内で、全摘していたら、心配する必要はないのでしょうか」
→その通り。
「IV:今後は、エコーのみで検査していくそうですが、エコーで再発などは見つけることは可能ですか?」
→ここでいう「再発」とは「局所再発のこと」ですか?
局所再発であれば、エコーが最大の武器となります。(ただ、根治なので局所再発はないでしょう)