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今後の治療方法についてこ

[管理番号:5175]
性別:女性
年齢:40歳
初めて質問させて頂きます。
5月に乳癌が見つかり6月に手術を受けました。
その後病理の結果 浸潤腫瘍は取りきれているが、2箇所に非浸潤癌の断片陽性が見つかり全摘を勧められました。
それとリンパ節一個に7mmの
転移が見られた為 郭清しています。
グレード2 ホルモン陽性 her2陰性
ki67 30%。
抗ガン剤はタキサンを4クールとホルモン治療。
それと気になるのが乳管癌の他に小葉癌も混ざっているのが気になるのと言われ一度セカンドオピニオンを受け、セカンドオピニオン先の病院が癌拠点病院という事もあり先生の知名度も高い為、家族の強い勧めでこちらに転院いたしました。
しかし、転院先の主治医からは全摘はせず放射線、ホルモン治療のみの経過観察。
抗ガン剤もしないとの事を言われています。
子供は2人居ますのでホルモン治療はやって問題ありません。
主治医曰く、今の私の状況から全摘、抗ガン剤は治療のし過ぎではないかと。
ただ全摘、抗ガン剤も間違えではありませんおそらく、主治医よって2つに分かれるでしょう悩み所ですと言われました。
セカンドオピニオンの時は前主治医の治療法で問題ありませんただ私なら全摘は勧めません ただ患者様がどうしてもと言うなら全摘致します。
とは伝えられていました。
私は全摘してもらうにも万が一乳腺の取り残しなど無いとは思いますがそうゆう事があってからでは遅いのと、今後癌の治療にもこちらの先生にかかっていれば何かあっても諦めがつくのでは無いかと思い、思い切って転院したのですが心配症の私には全摘 抗ガン剤抜きで大丈夫なのかと心配です。
小葉癌については浸潤とは書いていないので心配ないと言われました。
取りあえず病理の先生と見直して2週間後に治療法を決めましょうとの結果になっています。
全摘と抗ガン剤を覚悟して昨日スケジュールがやっと決まると思っていた所どちらもやらないと打ち明けられ困惑しており、先生の意見をお聞きしたいと思いました。
長くなり申し訳ありません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「全摘と抗ガン剤を覚悟して昨日スケジュールがやっと決まると思っていた所どちらもやらないと打ち明けられ困惑しており、先生の意見」
⇒物事はシンプルに考えなくてはなりません。
 つまり「全摘すべきか?」と「抗癌剤すべきか?」はそれぞれ、全く無関係なのです。
 「全摘と抗癌剤をすべきか?」ではなく「全摘すべきか?」「抗癌剤すべきか?」の2つを別々に考えましょう。ということです。
「全摘すべきか?」
⇒断端陽性ならば全摘の方が安全であることは間違いありません。
 ただし「放射線照射でも大丈夫なのか?」を、(現在)病理医に依頼して「断端陽性の程度」を調べているのだから、その結果で判断すべきです。
「抗癌剤すべきか?」
⇒これは(断端やリンパ節とは無関係に)純粋に「Ki67]で考えるべきです。
(つまりルミナールAなのかBなのか?)
 
 Ki67=30%は「微妙なところ」です。♯是非「今週のコラム53回目 Ki67が「30未満」ならホルモン療法単独、Ki67が「30以上なら、Oncotype DXを推奨」しています。」をご参照のこと
 つまり30は微妙な値なので、「本当に決着させたいのならば」OncotypeDXすべきです。