今後の治療について

［管理番号:8697］
性別:女性
年齢:35歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2020年6月30日

初めまして。

いつもこちらで勉強させて頂いてます。

毎年検診を受けていて異常なし。

検診半年後にしこりをみつけ(２cmぐらい)受診。

受診するまでの３週間ぐらいの間に、しこりは大きくなっていき検査をすると９cm弱…
リンパ転移あり(レベルⅡまでに複数個、胸骨にあり)。

鎖骨上リンパ腫大あり。
(転移の可能性あり)
ステージ３ａ、トリプルネガティブ。

術前化学療法半年後に手術。

左全摘。
リンパ郭清(レベルⅡまで)

病理結果
しこり３㎜、リンパ転移２個。

化学療法治療効果２ａ
脈菅侵襲、中程度
核異型度、２
トリプルネガティブ

今後の治療
放射線(鎖骨を強めに当てる？)
経口抗がん剤の可能性あり。

・先生からみて、私はどのような状態でしょうか？
小学生の子供が２人居ます。

最初の段階で主治医からは、子供が２０歳になるのを見るのは厳しいと言われました。

・トリプルネガティブは予後不良…
完全奏功すると予後良好と見たのですが、完全奏功することができませんでした。

やはり、予後は悪いのでしょうか…
・経口抗がん剤、先生はすすめていないようですね。
提案された場合は、断るべきでしょうか？
トリプルネガティブと言うこともあり、できることはなんでもしておきたいと言う気持ちがあります。

・再発、転移する可能性はやはり高いですか？
・経口抗がん剤をしなかった場合は、一年に一回の定期検診と言われていて、とても不安です。

他院で、定期的に検査しておくべきでしょうか？

先生のご意見を伺いたいです。

よろしくお願いします。

こんにちは。田澤です。

「放射線(鎖骨を強めに当てる？)」
⇒鎖骨ではなく「鎖骨上」です。

「経口抗がん剤の可能性あり。」
⇒適応外！

　カペシタビン（ゼローダ）を投与しようとしているようですが、明確に「適応外！」です。
　もしも、その医師が行おうとするなら「添付文章」を見せてもらい『4. 効能又は効果　が ○手術不能又は再発乳癌』であることを「是非」（その医師に）教えてあげてください。

　★それでも、強引に行おうとするなら、「適応外診療」を行うには「全額、自費診療」となり、あらゆる有害事象から保護されませんよ。

「・先生からみて、私はどのような状態でしょうか？」
⇒抗がん剤の効果も強い（グレード２ａ）なので予後は決して悪くないと思います。

「最初の段階で主治医からは、子供が２０歳になるのを見るのは厳しいと言われました。」
⇒無視しましょう。

「・経口抗がん剤、先生はすすめていないようですね。」
⇒「勧める」とか「勧めない」とかの（私が）「好きか、嫌いか」ではなく
　　　適応外なのです。

「提案された場合は、断るべきでしょうか？」
⇒当然。
　上記★をご参照のこと

「トリプルネガティブと言うこともあり、できることはなんでもしておきたいと言う気持ちがあります。」
⇒適応外診療は法律違反ですよ。（もしもやるなら、全額自費診療で有害事象も全て自己責任となります）