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病理検査後の治療について

[管理番号:5034]
性別:女性
年齢:54歳
初めて質問させていただきます。
病理検査後の治療について今、考えています。
先生のご意見を聞かせていただけたら嬉しいです。
12月(中旬)日よりAC療法4回.ドセタキセル4回終了後5月(中旬)日手術しました。
乳房全切除、腋窩郭清 組織型は浸潤性乳管ガン 浸潤径3.1
リンパ節転移0/21 脈管侵襲なし グレード3 切除断端陰性
エストロゲン受容体陰性 プロゲストテロン受容体陰性
腫瘍増殖能ki67低値 HER2受容体1+ 術前薬物療法の効果1b
再発リスクは高い ということで、放射線治療鎖骨部分と、左胸全体
経口抗ガン剤ゼローダを勧められています。
最初の所見がしこりの大きさ10cm以上.乳房が赤くなり、炎症があったためと、トリプルネガティヴということでの、治療方針らしいです。
抗ガン剤は、もうそうですが、
放射線治療は、私の場合は、するべきなのでしょうか。
再発、遠隔転移率はどのくらい上乗せがありますか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「放射線治療鎖骨部分と、左胸全体経口抗ガン剤ゼローダを勧められています。」
⇒放射線の適応はありますが、「ゼローダは適応外」です。
 『今週のコラム76回目 「手術不能乳癌と転移再発乳癌」は添付文章では「手術不能又は再発乳癌」と一括りにされていることからも解るように、『手術不能乳癌と転移再発乳癌の扱いは一緒』なのです。』の中のゼローダの添付文章の抜粋をご覧ください。
 適応は「手術不能または再発乳癌」となっています。
 ★質問者は(抗癌剤投与前の状況は)「手術不能」だった可能性はありますが、(現在は)実際に手術をして「再発もしていない」のです。
  ゼローダは決して「術後補助療法(再発予防)」としては用いてはいけないのです。
「放射線治療は、私の場合は、するべきなのでしょうか。」
⇒放射線照射は「化学療法前の状況を基準に行う」ので、当然するべきです。
「再発、遠隔転移率はどのくらい上乗せがありますか?」
⇒化学療法前の状況が正確に解らないので不明です。(担当医にきいてみましょう)