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病理検査の結果がよく理解できず不安です

[管理番号:3396]
性別:女性
年齢:71歳
母が乳癌になり、乳癌について色々と調べていくうちにこちらのサイトにたどり着きました。
Q&Aを読むと大変勉強になり、また励まされております。
母(71歳)は1ヶ月ほど前に、手術を受け先日病理検査の結果説明を
母と姉が聞いてきたのですが内容が良く判りません。
手術内容:右乳房全摘、右腋リンパ腋窩郭清(1/1 #1 0/9、#2 5/5、
#3 0/2)
ステージ:Ⅱb
病理:充実性腺管癌
腫瘍径:1.5cm 乳管の進展が広展(医師による手書き)
NG(組織学的悪性度):3
ly:0(脈管侵襲;リンパ管)
v:0(脈管侵襲;血管)
ER:(+) TS 8(8点満点)
PgR:(+) TS 8(8点満点)
HER2:(+)(スコア3)
切除断端 陰性
Ki67:17%
ルミナルB(HER2陽性)
MRIで腫瘍が2個(8時方向25mm、11時方向20mm)あることが判っており
11時方向の腫瘍は近傍のリンパ節に直接浸潤しているとの事でした
しかし説明では、腫瘍の大きさは1.5cmとしか書いていません
またリンパは6個入っていたとの説明だった様ですが
ly:0と言う表示との関連性がよく判りません
(医師は珍しいと言っていたそうです)
リンパ節には入っているがリンパ管には入っていない?
医師は説明はしてくれるのですが、内容が難しくて中々理解ができません、
最初はステージ1と言われていたのですがMRI検査の結果ステージ2bとなり
かつグレードが3で悪性だと言われ、母は大変落ち込んでいました。
Ki値も最初の生検の時は47%と言われていたのですが
病理では17%となっていました。
色々な数値が変動するので、どう病気と向き合ったら
良いのか判らず、病理検査の結果がでる前の診察でも
「治療は全部がっつりやらないとイカン」「珍しいタイプだ」等
言われ、母も私も治るのだろうか?不安に思うばかりです。
術前のPETCT検査では、遠隔転移はないと言われております。
この後、化学療法、ホルモン療法、ハーセプチン、放射線治療を
やるとの事ですが、これだけの治療をすれば
完治する可能性はあるのでしょうか?
再発するとすれば、どれくらいの確立でしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「ly:0と言う表示との関連性がよく判りません(医師は珍しいと言っていたそうです)リンパ節には入っているがリンパ管には入っていない?」
⇒これは「珍しくも何ともありません」
 脈管侵襲(ly:リンパ管にしろ、v:血管にしろ)は、単純に「標本切片での顕微鏡の見た目の評価」に過ぎません。(目立つかどうか)
 別に「全身のリンパ管を調べて)「リンパ管には入っていない」と言っている訳ではないのです。
 ○たまたま、その切片で「リンパ管に目立たない」ということと、実際に「リンパ節転移がある」こととは無関係です。
「「治療は全部がっつりやらないとイカン」「珍しいタイプだ」等言われ、母も私も治るのだろうか?不安に思う」
⇒わざわざ無意味に脅かす「担当医の心理」が理解できません。
 普通の「ルミナールB(HER2陽性)」タイプだということです。
 珍しくもないし、「治療は全部がっつりやらないとイカン」ではなく、「全ての治療が有効だから、モチベーション高く頑張りましょう」ということです。
「この後、化学療法、ホルモン療法、ハーセプチン、放射線治療をやるとの事ですが、これだけの治療をすれば完治する可能性はあるのでしょうか?」
⇒当然です。
 完治する可能性の方が圧倒的に高いです。(抗HER2療法は再発率を半分に下げます)
「再発するとすれば、どれくらいの確立でしょうか?」
⇒申し訳ありませんが…
 現在「NewAdjuvant.com」が繋がらず、コメント不要です。