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術後の病理結果について

[管理番号:2949]
性別:女性
年齢:38歳
初めまして。
先月中旬左胸温存手術をし、先日病理結果が出ました。
針生検の結果は左胸非浸潤乳管癌、ステージ0、
腫瘍15ミリ。
その後のCT、MRIの結果も特に問題ないと、
術後の治療は温存手術後放射線治療でいいだろうとの事でした。
術後の病理結果のコピーは頂けなかったので、
必要な項目をとメモを頂いた病理結果内容が以下になります。
腫瘍27ミリ、リンパ節2/12、グレード3、Ki67 60%
ER/Pgr 4/4(8点)HER2/2+(FISH法検査中)
ルミナルB、ステージⅡ。
今後はEC→パクリタキセルの抗がん剤治療後放射線、
ホルモン治療5年、HER2の結果次第でハーセプチンが
プラスされると説明を受けました。
結果を受け止め、治療は受けたいと思っていますが
術前と術後でここまで異なるのはある事でしょうか?
また、ステージⅡについて、Bですか?と質問したところ
ステージは気にしなくていいとの事だったのですが、
その通りでしょうか?
とても顔つきの悪い癌なので一刻も早く
抗がん剤を開始したほうがいいと言われ不安でいっぱいです。
知識がなく、先生のお手間になる質問かもしれませんが
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT2(27mm), pN1, pStage2B, luminalB(Ki67=60%), NG3
「術前と術後でここまで異なるのはある事でしょうか?」
⇒考えられる事は、
 針生検での結果は「非浸潤癌」とはいえ、high gradeだったのだと推測します。
 High gradeの非浸潤癌は、「浸潤癌へ移行し易く」 (その場合)「非浸潤癌と浸潤癌が混在した状態」となり、その非浸潤癌の部分に針生検をしたのだと思います。
「また、ステージⅡについて、Bですか?と質問したところステージは気にしなくていいとの事だったのですが、その通りでしょうか?」
⇒冒頭で示した様にステージ2Bですが、「腫瘍全体が浸潤癌」ではなく、「非浸潤癌の部分も大きい」と思われるため「最大浸潤径はもう少し小さい可能性」があります。
○ルミナールタイプでの化学療法だからTCでも良さそうですが、担当医は38歳という年齢も考慮し「アンスラサイクリン+タキサン」を選択したのでしょう。
 術前診断からすると、大変ショックなのだと思いますが決して進行癌ではないので、治療をがんばりましょう。