[管理番号:4260]
性別:女性
年齢:48歳
はじめまして。
田澤先生の説明は分かりやすく、いつも勉強させていただいてます。
早速ですが伺います。
2016.11月2回の組織診でADHからDCISとなり12月に右側の温存手術を受けました。
早期との事でリンパなどはそのままです。
病理結果で病変陽性と言われました。
思った所以外に少し離れた場所にも癌があったと判断されました。
その為 見えてはいないが全体に癌がないとも言えないとも。
治療法で悩んでます。
①当初から言われていた放射線治療を6週間(1週間追加は陽性部分を治療)
② ①に+ホルモン治療(5年)
③ 再度手術(全摘)
悩んでいます。
②は更年期の症状が出る。
また肝機能や血栓、子宮体癌のリスクの話を伺いました。
体力が余りない方で更年期の症状の様々なものまで耐えるしかないのか。
何かその症状を和らげる方法はないものかと不安になっています。
②は対側の予防にもなる(左も嚢胞があります)のは大切な事かなとも感じてます。
いっそ手術とも思ってますが2回目の手術ですし、病変があると限らないとも説明されました。
且つ、全摘による腕の麻痺なども気になります。
利き腕です。
どれが との正解はないと思ってますが、経験の多い先生に意見を伺いたいです。
正しい選択をして戦いたいと思っています。
癌の種類やグレードなどわかるデータを私の病院ではくださらず。
動揺も重なりこちらから下さい言えませんでした。
貰っておくべきですか?
よろしくお願いします
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
メールを読みました。
回答は非常に容易です。
まず重要な点を示します。
1.局所の問題は局所治療(手術可能なら手術)で解決すべき、局所の問題(断端陽性)を全身療法(ホルモン療法など)で誤魔化すべきではない
2.乳房全摘と腕の浮腫は「全く無関係」 腕の浮腫の原因は「腋窩郭清に伴う(腕からの)リンパ管の破壊」です。 乳房を全摘とは100%無関係です。
以上を理解してもらえれば、回答は自ずと出ます。
③です。(但し、再温存手術が本当に不可能なのか担当医と再度詰めるべきでしょう)