［管理番号:1827］
性別:女性
年齢:58歳
いろいろ悩みましたが、私の体験が「乳頭分泌」で悩んでいる方のお役に立てたらと思い、この場をお借りします
田澤先生「余計なお世話だ」と思ったら、即、削除して下さい
今年の4月に会社の健康診断でマンモの検査を受けました
その際、乳頭から茶色の分泌物が出て、検査を受けた病院も大騒ぎになってしまいました
診察室の前で待っている時も、中から「乳癌だな」という声が聞こえてきて、
自分でも「そうなんだ」と思ってショックでした
先生から「紹介状を書くから、すぐ乳腺外科で検査を受けなさい」と言われ、そのまま乳腺外科のある病院へ行き、もう一度マンモと超音波と分泌物の病理検査を受けました
検査結果が出るまでの2週間の間も、何もしなければ分泌物がでることはないのですが、乳頭をぎゅっとつまむとやっぱり茶色の分泌物が出るという状態が続いていました
2週間後の検査結果は、マンモでも超音波でも何もないし、しこりもないのでこれ以上検査のしようがありません1年後に検診に来て下さい・・・という結果でした
先生に「1年後で大丈夫ですか？」とお聞きしたら
「1年後に何も出ないかもしれないし、何か出るかもしれません、
でも、その前に何もしなくても分泌物が出るようになったらすぐ検診に来て下さい」と言われ、
「でも、今でもぎゅっとすると分泌物が出るのですが、これは何なのですか？」とお聞きしたら
「血性分泌の場合は腫瘍が考えられますが、まっ、いろいろ出ますよ、おっぱいですから」と言われて、もう何も言えなくなってしまいました
それから半年間、乳頭をぎゅっとつまむとすると血が混ざったような分泌物が出ていたので、このまま1年待っていていいのだろうか？
もう一度同じ病院へ検診に行こうか？他の病院を受診した方がいいのか？・・・・と
不安を抱えたまま悩んでいました
そんな時、友人からネットに出ていた江戸川病院と田澤先生のことを教えてもらって、
また、マンモと超音波で何も出ないし、しこりもないから異常なしって言われるかもしれない
でも、とにかく前に進みたいという思いで、田澤先生に予約を入れました
受診当日、マンモでも超音波でも何も出なくて、しこりもありませんと言われ、
やっぱりと思っていた時、田澤先生から「でも、血性分泌があるということは病変があるということなので、乳管造影をしましょう」と言っていただき、検査の結果、乳管内に小さな腫瘍が見つかりました
何か、やっと見つけてもらえた、これで治療ができると思ったら、半年間張りつめてい
たものが消えて涙が出そうになりました
腫瘍は小さくて組織を取ることができないので、乳管ごと切除して良性か悪性かを検査することになり、私の仕事の都合も考慮して下さり、その日の内に手術の日も予約を入れて下さいました
手術で入院してからも、朝は診療前の早朝に、夜は診療が終了した消灯時間ぎりぎりに１人で病室まで来て、患部の確認と絆創膏の交換をして下さいました
いつも偉ぶるでもなく、上から目線でもなく、穏やかに的確に私達に接して下さいます
今回のことで周りの方から「田澤先生って名医なの？」ってよく聞かれます
私はこう思うのです
・・知識と経験が豊富で、腕もいい先生・・でも、そんな先生は他にもいらっしゃると思います
田澤先生が他の先生と違うのは「意識の違い」なのではないでしょうか？
患者一人ひとりに対する意識・病気一つ一つに対する意識
大きな病院の偉そうな先生のように、患者の数をこなすだけではなく、一人ひとり・
一つ一つに真摯に向き合う意識があってこそ本当の名医なのではないかと・・・
私の手術の検査結果はまだ出ていません
私も５０代なので悪性を覚悟しています
でも、田澤先生から「この段階で見つかったので完治できます」とのお言葉を頂いているので、逆に、今見つかって良かった・ラッキーだったと思うようにしています
乳頭分泌は体からのサインだと思います
ここに何かありますよって体がサインを出してくれています
そのサインを見逃さず、乳頭分泌のある方は一日も早く検査を受けることをお勧めします
そして検査の結果、マンモでも超音波でも何も出ないし、しこりもないので異常なしです・・・
なんて言う医師の言葉は信じてはダメです
私も、1年何もしないで待っていたらどうなっていたかわかりません
もしかしたら腫瘍が大きくなって手遅れになっていたのかもしれません
今の段階で見つけて頂いたから完治できるのだと思っています
長文になってしまいましたが、どうか早期発見のチャンスを逃さないで下さい
そんな思いをお伝えしたくて、この場をお借りしましたことをお許し下さい
＊田澤先生にひとつだけ言いたいことがあります
医者の不養生・・・先生、睡眠と休養をしっかり取ってご自分のお身体もご自愛下さい
不養生はダメですよ
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
とても貴重なメールです。ありがとうございます。
私自身が「乳頭分泌」のある方にメッセージをするよりも（最近はweekly column他でしばしば呼びかけてはいますが…）やはり、「当事者ご本人の生の声」というのは説得力があります。
『QandA』の場だけではもったいないので、「別の場」にも「乳頭分泌の患者様からのメッセージ」という形で抜粋したいと思います。