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術後補助療法でのアブラキサン

[管理番号:1086]
性別:女性
年齢:64才
管理番号986 「タキサン系の中でのアブラキサンの位置づけ(抗がん剤と微小転移について)」回答でのアブラギサンを「日常診療として術後補助療法として用いるこ とはありません。」を拝見し、心配になりメールしました。
8月31日より術後補助療法として 、アブラキサン180/㎡x6回を始めました。その後放射線、ホルモン治療を予定しております。
6月末に手術をしました。
組織型 硬がん
しこりの大きさ 1.6センチ
リンパ節転移 陽性の個数1+0
調べた個数2-7
ホルモン受容体の有無
ER+ PgR+
HER2. 0
組織型悪性度 2
切除断端 -
Ki67. 30%
抗がん剤に対して知識が乏しいので、アドバイスを頂けないでしょうか。
文面拝読したかんじでは、TC療法がよいのでしょうか。
主治医からは、TC療法の提案は有りませんでした。
宜しくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 ルミナールBですね。
 私であれば「TC朗報を行います」
 術後補助療法として「nab-PTXを6回」とは「その施設で行われている臨床試験でしょうか?」
 薬剤の適応上は「乳癌」となっており、「術後補助療法でも使える筈」ではありますが、
 わざわざ添付文章に「本剤の手術の補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない」とあるのを「敢えて行う」事は通常は考えられませんが…
もしも、「予想外の有害事象」が出た場合、担当医の立場はかなり悪いものになります。
 担当医の(個人的な)nab-PTXへの信頼があるのかもしれませんが、「標準治療ではない」ことは事実です。