[管理番号:1142]
性別:女性
年齢:39歳
乳癌と分かって以降、こちらのサイトで情報をいただき
励まされたりしています。
お忙しいとは思いますが、相談にのっていただければ
とても有り難く思います。
4月頃に急にシコリを感じ7月に受診
(張りやすいため触診をマメにしていたのに突然でした)
マンモで石灰化している画像が移り(2cmほど)→
MRIで3cm程の広がりの所見→
マンモトームで非浸潤との結果
8月に温存手術、病理の結果
非浸潤2cmの内、浸潤ガン4mm
トリプルネガティブ
ki20% でした。
非浸潤から一気にトリプルネガティブとの結果にかなり落ち込みました。
主治医より4mmの大きさのため抗がん剤については
外部とも相談した結果、年齢の事もあり
FEC4回、アブラキサン4回、
その後 放射線治療を勧めるとの事でした。
ガイドラインでは5mmまでは抗がん剤適応しないとの回答を目にしましたが
トリプルネガティブで39歳(になったところでした)だと
抗がん剤もしておくべきでしょうか?
するのとしないのとでは、私の場合の再発率はどの程度でしょうか?
やらないで後悔するよりは、との方向性ではいますが
半年間と思うと長く感じてしまいます。強めのタイプの抗がん剤と言われましたし。
(6月に卵巣嚢腫の手術をしていたため、
前後のホルモン治療を含めると今年はずっと治療中の状態です)
もしご回答いただければ嬉しく思います。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者の理解のとおりです。
「浸潤径が5mm以下」の場合には「抗がん剤の適応はありません」NCCNのガイドライ
ン
回答
「するのとしないのとでは、私の場合の再発率はどの程度でしょうか?」
⇒不明です。
浸潤径5mm以下というのは「殆どデータが無い」のです。
予後が極めて良好であることは間違いありません。
それでNCCNのガイドラインでは「5mm以下では無治療」としているのです。
「強めのタイプの抗がん剤と言われました」
⇒アブラキサンはわざわざ添付文章に「本剤の手術の補助化学療法における有効性及
び安全性は確立していない」とあるのを「敢えて行う」事は通常は考えられませんが
…
QandA管理番号986「タキサン系の中でのアブラキサンの位置づけ(抗がん剤と微小転移について)」及び1086「術後補助療法でのアブラキサン」をご参照ください。
一度担当医に「何故アブラキサンを使うのか?」確認してもいいと思います。
臨床データが全て「再発乳癌での成績」である事に留意してください。
○わたしであれば、抗がん剤は行いません。
予後良好なのは間違いなく、「トリプルネガティブに過剰反応」しているだけでは
ないでしょうか?