[管理番号:13500]
性別:女性
年齢:46歳
病名:左乳がん
症状:
投稿日:2026年03月01日
はじめまして、いつも拝見しています。
2025年11月に検診で異常を指摘され、ルミナルAタイプ浸潤性乳管がんで2026年1月左乳房全摘しました。
術前PETCTではリンパ節転移を認めらず手術先行となりましたが、その後の手術時のセンチネンタルにリンパ節転移2つあり、オンコタイプDXもRS29となり、医師から術後抗がん剤追加を推奨されました。
3/(中旬)からTC療法がはじまるのですが、本当にTCでよいのか悩んでしまいアドバイスお願いいたします。
・浸潤性乳管癌 (多発)
・腫瘍径 28×14㎜(主病変)
・浸潤径: 28×14㎜
・核異型度 1
・組織異型度 1
・リンパ節転移: 2/22(レベル2までリンパ郭済)
9㎜、150um
・リンパ管侵襲 ly1
・血管侵襲 ?
・ER 70%
・PgR 80%
・HER2 -
・ki67 5%
・オンコタイプDX29(5年遠隔再発>12)
抗がん剤による明確な上乗せ効果%は記載なしだか、閉経前のため推奨と記載
通っている病院からは、
①TC療法(ドセタキセル+シクロホスファミド)または
②ddAC療法→wPTX療法を提示され、自分で決めるようにとのこと。
医師からは、ルミナルAの性質上あまり抗がん剤が効かないかもしれないが、年齢も若く基礎疾患もないためどうせやるなら②でやったら?と若干②よりでおすすめされました。でも効くかどうかは分からないと終始曖昧な言い方でしたし、私自身も②の場合の副作用や心臓への影響、生活、仕事、子供のお世話等を考えるとそこまでやるべき(やらなければいけないのか)非常に悩み、田澤先生の記事を拝読して、TCにしようと思い病院には回答しました。
ただ、ここにきて
・リンパ節転移2個(1つは9㎜で大きめ)
・オンコタイプ29
・子供が小さく再発したくない
というのがひっかかり、やはり②でやるべきなのか悩んでおります。
同じような状況で、AC orEC療法されてる方も多いようですが、AC、ECは提案されておらず、キツめにやるならdd AC→wPTXになるようです。
子供がまだ小さいため、再発したくないです。
以外、質問になります。
質問1.上記の状況のことから、田澤先生は①②どちらで治療すべきと考えますか?
質問2.私の場合、①②それぞれでどの程度再発が抑えられる見込みでしょうか。
術後で効果が見えづらい中でなかなか抗がん剤治療に前向きになれませんが、ご意見お願いいたします。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まずご指摘しなくてはいけないのが「ルミナルA」と勘違いされていることです。
そもそもluminal typeがA(抗がん剤が効かないタイプ)とB(抗がん剤が効くタイプ)に分けるのは遺伝子クラスター解析の手法で発表されました。
ただ、その区別を日常診療で行うために当初は「Ki67(癌細胞の細胞分裂の割合)」を用いていましたが、
OncotypeDXが保険収載された以上、今では「Ki67でluminal typeを分類すること」事態が誤りと言わざるを得ません。
ご自身が(自分がルミナルAと)勘違いしている理由が「Ki67=5%」だと推測(担当医からそう言われた可能性もありますが)しますが、OncotypeDXでhigh riskに出た以上、それは誤りであり質問者はluminal Bなのです。
「医師からは、ルミナルAの性質上あまり抗がん剤が効かないかもしれない」
→このコメントから(質問者以上に)その医師自身が勘違いしているようですね。
Onctype DXでhigh riskということは「統計的に抗がん剤で上乗せ効果が期待できる
=(クラスター解析したわけではありませんが)luminal B」と理解してください。
上記のように「正しく」理解すれば質問者の『術後で効果が見えづらい中でなかなか抗がん剤治療に前向きになれません』が変わってくることでしょう。
質問1.上記の状況のことから、田澤先生は①②どちらで治療すべきと考えますか?
→無論TCです。
Luminal typeでの抗がん剤でanthracycline followed by taxaneを用いるのはstage
Ⅲ以上(pN2 リンパ節転移4個以上)と考えます。
質問2.私の場合、①②それぞれでどの程度再発が抑えられる見込みでしょうか。
→OncotypeDXに「上乗せ効果」が出ていますよ。
ご確認ください。
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(回答が公開されてから2週間後)
2026/3/18
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