[管理番号:13380]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳癌
症状:・画像診断・針生検にて
左胸乳癌:しこり50mm
リンパ節:30mmの腫れ含む4か所(少なくとも)転移あり
ER90%
PgR弱陽性
HER2 3+
肝臓に11mmの病変あり(来週ダイナミックCT検査あり)
投稿日:2026年01月16日
いつも先生のQ&Aを拝見しており参考にさせていただいております。
妻の乳癌に関し術前化学療法をすべきか相談させていただきたくご連絡させていただきました。
【現状把握情報】
・画像診断・針生検にて
左胸乳癌:しこり50mm
リンパ節:30mmの腫れ含む4か所(少なくとも)転移あり
ER90%
PgR弱陽性
HER2 3+
肝臓に11mmの病変あり(来週ダイナミックCT検査あり)
担当医よりはしこりが大きく、リンパ節に複数の転移が認められる事から、すべてを手術でとれるかどうかわからない為、
まずはTC療法とハーセプチン投与を行い状況を見ながら手術、以降ホルモン療法を行っていくと暫定の治療方針が示されました。
過去Q&Aを拝見していて、術前化学療法は腫瘍を小さくして乳房温存を目指す場合との認識があります。
(妻は全摘出でも構わないとの認識です。)
先生でしたら治療順序、化学療法のタイミングをどうお考えになりますでしょうか。
ご意見いただければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者は担当医から「ステージⅣだから、手術できない」という(私から見れば)「耳タコ」記載がないことから推測すると…
その「肝臓に11mmの病変(来週ダイナミックCTあり)」は、(おそらく)「血管腫」を疑われているのでしょう。
何故なら(もしも肝転移を疑われていたら)上記「耳タコ」コメントをされているはずだからです。
ということで、以下に回答します。
「しこりが大きく、リンパ節に複数の転移が認められる事から、すべてを手術でとれるかどうかわからない」
→これは担当医自身の「手術技術の頼りなさ」を自ら露呈しているようにしか(私には)見えません。
(ちょうど、タイムリーに)同じように「手術できない(から、術前抗がん剤しなくてはいけない。しかも効かなければ一生抗がん剤ですよ)」と言われ絶望してQAをした方をつい最近手術しました。
乳房切除+腋窩鎖骨下郭清 手術時間1時間26分
私から見れば、そういうことなのです。
先生でしたら治療順序、化学療法のタイミングをどうお考えになりますでしょうか。
→術前抗がん剤は(もしも効果が無かった場合に)「現時点で50㎜」だと、それこそ本当に(つまり私でさえ)「手術不能となるリスク」を抱えていることに注意が必要です。
と、いうことで…
(質問者のおっしゃるように)全摘であれば「リスクを冒してまで術前抗がん剤をする必要などなく」
手術先行→術後anti-HER2 therapy→(リンパ節転移4個以上なら放射線がここに入ります)→hormone therapyとなります。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/2/4
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