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HER2陽性乳がんの術後治療について

[管理番号:13148]
性別:女性
年齢:61歳
病名:
症状:
投稿日:2025年10月20日

浸潤径 :10x9x9mm
浸潤径+乳管?進展巣 : 21x14x9mm
リンパ節転移 : SLN(O/2)
断端の評価 : (-)
脈管侵襲 : Ly0, VO
組織学的波及度 : f
Nuclear grade : Grade 3
Histological grade : GradeⅢ (tubule formation: 3, nuclear atypia: 3, mitotic counts: 3) ER : Allred score TSO=PS0+IS0, J-score 0 (0%, none) PgR :
Alred score TSO=PSO+IS0, J-score 0 (0%, none)
HER2 IHC : score 3+
Ki-67 LI : 40%
pT1b pNO(sn) cM0 : pStage I

はじめまして。
乳がんと診断されてから田澤先生のコメントを拝読させていただいております。わかりやすいコメントがとても参考になります。
9月中旬に右胸全摘手術を行い、先日病理検査の結果が出ました。手術前はトリプルネガティブに近いと言われてましたが、病理検査の結果はHER2陽性でした。術後の再発予防治療として、AC療法なしのパクリタキセル+ハーセプチン1週間に1回を12回、その後ハーセプチン3週間に1回を14回を勧められています。本来は担当医に相談すればいいことなのですが何を聞いてもあまりはっきりとした回答が得られません。下記①~④についてどうぞよろしくお願いいたします。

①仕事の都合により12月からの治療開始でも遅くないでしょうか。
②再発率がおよそ半分になるとのことですが、私の場合、そもそもの再発率はどれくらいなのかわからないのでしょうか。担当医に聞いてもそんなことはわからないと言うだけです。10%なのか20%なのか30%なのか…大まかでもわからないものなのでしょうか。
③アレルギー体質でもあり抗がん剤に耐えられるかどうかとても不安です。耐えられなくて途中で止めてしまった場合、ハーセプチンだけの投与は続けられるのでしょうか。
またその効果はどうなのでしょうか。
④父が70歳で肺がん(放射線治療で寛解)・87歳で口腔がんにかかって亡くなり、問診票にはそのことを書きました。
実は祖父が前立腺がんにかかっていたのですがそのことは記載しませんでした。
今からでも担当医に伝えた方がいいのでしょうか。とんちんかんな質問だったらすみません。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①仕事の都合により12月からの治療開始でも遅くないでしょうか。
→もちろんです。
術後半年以内でOKです。

②再発率がおよそ半分になるとのことですが、私の場合、そもそもの再発率はどれくらいなのかわからないのでしょうか。
担当医に聞いてもそんなことはわからないと言うだけです。10%なのか20%なのか30%なのか…大まかでもわからないものなのでしょうか。

→そもそもが15%→anti-HER2を行うことで7.5%

③アレルギー体質でもあり抗がん剤に耐えられるかどうかとても不安です。
耐えられなくて途中で止めてしまった場合、ハーセプチンだけの投与は続けられるのでしょうか。

→それはOKです。

またその効果はどうなのでしょうか。
→やらないよりは再発率低減効果はあるでしょう。

④父が70歳で肺がん(放射線治療で寛解)・87歳で口腔がんにかかって亡くなり、問診票にはそのことを書きました。実は祖父が前立腺がんにかかっていたのですがそのことは記載しませんでした。今からでも担当医に伝えた方がいいのでしょうか。
→不要です。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/11/4
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