[管理番号:907]
性別:女性
年齢:45歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
2015年、浸潤癌で、右胸の、ほぼ胸筋の部分
(胸と胸の間に近い場所)を1. 8cm切除しました。
病理結果を書類でもらいましたが,腫瘍1.8(記入欄は、立体的に記入するよう(OOXOOXOO)となっていますが、1.8と1つかいてあるだけでした。円形だったから?でしょうか)
リンパ節転移1/15となっていますが、センチネルの1個なのか、郭清のうちの1個なのかわかりませんでした。
私は,術前に
センチネルリンパ節生検のOne step Nuclei Acid Amplification method法 臨床試験に参加しないに○していたので、微小転移でも、郭清されたのだと思います。
この場合、センチネルの1個なのでしょうか?郭清した中の1個でしょうか?
浸潤性乳管ガン
グレード2
Ki67 14.4%
HER2 陰性
ホルモン受容体 陽性
抗ガン剤はカンファレンスの結果必要なし 放射線25~30回とホルモン治療のみ
本人が、希望するなら抗ガン剤もできますが…という
結果でした。
高齢で出産し、2歳の息子がおり,1年でも長く生きなければと思っていますが,
どうすればよいかわからなくなり、ご相談させていただきました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1c(18mm), pN1, luminal Aですね。
回答
『腫瘍1.8(記入欄は、立体的に記入するよう(OOXOOXOO)となっていますが、1.8と1つかいてあるだけでした。円形だったから?でしょうか)』
⇒違うと思います。
これは、おそらく最大浸潤径の記載だと思います。
「超音波検査などでは」3次元表示するのですが、「病理診断だと、最も長い辺のみを記載」するのです。
「この場合、センチネルの1個なのでしょうか?郭清した中の1個でしょうか?」
⇒「全ての総数(センチネルリンパ節の数+追加郭清リンパ節の数=15」です。
つまり「センチネルリンパ節に1個転移を認めた」が「追加郭清の中には転移が無かった」となります。
「抗ガン剤はカンファレンスの結果必要なし 放射線25~30回とホルモン治療のみ」
⇒質問者は「ルミナールA」(ホルモン療法陽性でKi67が低値)です。
ルミナールAでは「ホルモン療法」が重要な治療法となります。
ここに「化学療法を追加すべき場合は?」となると、「リンパ節転移4個以上」となります。(St.Gallen2015)
★私であっても「化学療法は勧めません」