[管理番号:874]
性別:女性
年齢:32歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
はじめまして。
32歳、二人目妊娠5ヶ月です。
妊娠4ヶ月お風呂上がりに右脇の下にしこりをみつけました。1センチ未満でつまめます。腕をあげるとうっすら盛り上がっているのがわかるだけで皮膚の炎症などはありません。
妊婦健診で医師に「副乳だと思うよ」と、あまりしっかり見てもらえなかったことから不安が払拭できず、一週間後個人の乳腺外科に行きました。
問診、触診、超音波(ついでに両胸も)をしました。
わりと皮下すぐのところに7.5ミリの薄っぺらいものが映っていました。
「悪性のものだったら、シコリのできる場所も形ももっと違う」とのことで、「副乳ではない」かとのことでした。「安心して出産むけて準備してください。これがまた痛みを伴ったり大きくなるようなことがあればまた来てください。今すぐ精密検査をしなきゃきけないようなものではない」と言っていただき、少し安心はできたのですが、
しかし、一人目の妊娠時、副乳の存在には気づかなかったのですが、二人目に初めて副乳が現れることもあるのでしょうか?
母が12年前、48歳で乳癌で左胸全摘しています。母も最初は線維腺腫と診断されていましたが、結局は乳癌で最終的に拳ほどの大きさになっていました。幸い再発はせず今日元気に過ごしております。
乳腺外科の先生の診断で少し安心できたものの、
一人目の時には無かった副乳
母が乳癌だったこと(父も5年前、60歳過ぎて前立腺癌で、一等親以内に乳癌患者と前立腺癌患者がいると、乳癌になる可能性が高いという情報を知りました)
母も最初は線維腺腫で心配無いと言われていたこと
から、やはり不安も残っています。
ちなみに私の脇のしこりは時々軽く痛痒く、しこりを見つけてから右だけ脇汗が多いです。
これもまた副乳と関係があるのでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご回答頂けましたら幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「脇の下のシコリ」ですね。
メール内容を診る限り私も「副乳」だと思います。
回答
「わりと皮下すぐのところに7.5ミリの薄っぺらいものが映っていました」
⇒これは大丈夫です。
おそらく「副乳」でしょう。
腋窩腫瘤で問題となるのは以下の①②ですが、どちらでもありません。
①リンパ節転移…これは「皮下ではなく、ずっと奥」に存在します。
②副乳癌…「薄っぺらいもの」ではないし、非常に「乳癌の100倍以上」低頻度なのです。
「一人目の妊娠時、副乳の存在には気づかなかったのですが、二人目に初めて副乳が現れることもあるのでしょうか?」
⇒あります。
心配ありません。
「母が12年前、48歳で乳癌」「父も5年前、60歳過ぎて前立腺癌」
⇒遺伝性乳癌のリスク要因には不十分です。
遺伝性乳癌のリスクは考える必要がありません。
「30歳代の乳癌」や「卵巣癌」「男性乳癌」の方が親類に居なければ気にしないでください。
○乳癌が増加している現在、「母親が乳癌」という方は「沢山いる」のです。
「脇のしこりは時々軽く痛痒く、しこりを見つけてから右だけ脇汗が多いです」
⇒もしかして「汗腺の炎症」の可能性もありそうです。
いずれ、症状が強くならない限り「気にする必要は全くありません」