[管理番号:860]
性別:女性
年齢:59歳
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |
先生、御回答くださりありがとうございました。
顔つきが悪く、リンパ節転移があっても、根治が目指せないわけではないと知り安心致しました。
母は抗がん剤治療を受ける予定がなかったようで(病理結果が出るまで顔つきは大人しいので転移もないだろうと言われていました)大変落ち込んでいます。
半年間3週間に1度のスケジュールで抗がん剤治療をするそうなのですが、予想される抗がん剤は何になりますか?
サポートしていく側の心構えとして少しでも知識を増やしておきたいと思います。
また、抗がん剤は強いものになるのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「術後化学療法」ですね。
一般的に(質問者のようにルミナールタイプに行う)化学療法は以下であることが多いです。
①TC療法(ドセタキセル+エンドキサン)3週間に1回を4回(3カ月間)
②EC⇒DTX療法(ファルモルビシン+エンドキサン⇒ドセタキセル)3週間に1回を8回(半年間)
これが所謂「アンスラタキサン」と言われるもので最強レジメンです。
ECの替りにAC(アドリアマイシン+エンドキサン)もしくはFEC(5Fu+ファルモルビシン+エンドキサン)とする施設もあります。
回答
「半年間3週間に1度のスケジュールで抗がん剤治療をするそうなのですが、予想される抗がん剤は何になりますか?」
⇒上記②です。
半年間であれば、間違いありません(ECの替りにACやFECの可能性はあります)
「抗がん剤は強いものになるのでしょうか」
⇒「乳癌の術後療法で用いる抗がん剤」の中では「最も強力」と言えます。
ただし、「副作用は(一般に)十分許容範囲」となりますので、変な心配(白血病で用いる抗がん剤とは比較にならないくらい副作用は少ないです)は無用です。
EC⇒DTX療法の副作用
共通する副作用としては脱毛・口内炎・便秘・白血球低下があります。
ECに特徴的なもの:吐き気(これはアプレピタントという協力な制吐剤の登場で劇的に改善されています)
DTXに特徴的なもの:全身倦怠感、筋肉痛、浮腫(これらにはステロイド経口で対処します)
質問者様の別の質問質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。 |