[管理番号:12486]
性別:女性
年齢:54
病名:左乳がん センチネルリンパ節2ミリを僅かに超えた転移1個
症状:
投稿日:2025年02月15日
はじめまして
どうぞよろしくお願いします。
11月末、左乳がん確定診断。
術前検査では転移はなく、限局性乳がん診断。
1月(下旬)日 左乳房全摘 センチネルリンパ節生検。
1個を取り出してセンチネルリンパ節1ミリ転移あり。リンパ節郭清なし。
術後の傷の処置の為受診。
病理検査中間報告。
サブタイプルミナ一ル型
悪性度 3
腫瘍経 2.4㎝??2.5㎝
ki-67 まだ検査中
センチネル転移→2ミリを僅かに超える。
主治医に2ミリを僅かに超えると言う僅かをどうとらえるかだ。
追加でリンパ節郭清術をするか否かは自分で決めて下さいとの事。
術前には想像していなかった事で戸惑っています。
リンパ節郭清をするととっても大変だと思います。
しかしながら、1年で急速にこんなに大きくなったがんならばセンチネルを超えてもうリンパに流れてるのではと言う恐怖があります。
率直に先生のご経験から、僅かに超えるをどのように考えられますか?
ご教示頂けましたら助かります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
1個を取り出してセンチネルリンパ節1ミリ転移あり→2ミリを僅かに超える
率直に先生のご経験から、僅かに超えるをどのように考えられますか?
⇒この記載は術中迅速診断では「1mm」⇒(術後の)永久標本で「2mm」ということだと解釈します。
「術中迅速では1mm程度にしか見えなかった」は、(通常の)「迅速診断でも2mmを超えている」よりも「腋窩リンパ節への転移のリスクは低い=追加郭清照射も可能」と思います。
ご参考に。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/3/3
***
質問者様から 【質問2】
リンパ節郭清後
性別:女性
年齢:54
病名:左乳がん センチネル転移
症状:
投稿日:2025年03月23日
田澤先生 お世話になります。
先般、センチネル生検の術中迅速検査では1ミリ→術後病理診断で2ミリを僅かに超える転移という診断でご相談させて頂きました。その後、結局、センチネル転移は2,2ミリと診断されリンパ節郭清術をうけました。
郭清したリンパには転移はありませんでした。
今後の治療についてご教示いただきたく投稿いたします。
ルミナールA型
ステージ2B
浸潤経 2センチ4ミリ×2センチ1ミリ
センチネル転移 2,2ミリ 1個
核グレード 3
Ki 67 20%
脈管浸潤 血管にはなし リンパには広範囲で浸潤
主治医は① ホルモン療法10年
② 放射線
③ 抗がん剤かな?
と提示されました。
☆抗がん剤はオンコDXをしてくださいとお願いしました。
ルミナール型なのに抗がん剤が治療法にあがるとは思ってもいませんでした。何故でしょうか?
☆放射線もガイドラインをみると推奨レベルBにあたると思います。Bになるそれぞれの理由が何なのかわかりません。
センチネルに転移があったという事、核グレード3ということが・・・・という事を言ってました。
田澤先生でしたらどのような治療方法を選択されますか?
重ね重ねの質問で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
☆抗がん剤はオンコDXをしてくださいとお願いしました。
⇒それでOKです。
ルミナール型なのに抗がん剤が治療法にあがるとは思ってもいませんでした。何故でしょうか?
⇒ルミナールタイプでも「抗癌剤による上乗せ効果のあるグループの存在」それがルミナールBであり、果たして「Aなのか?Bなのか?を判断する」検査がOncotypeDXと言えるのです。(RS≦25≒luminal A 、RS≧26≒luminal B
like)
☆放射線もガイドラインをみると推奨レベルBにあたると思います。Bになるそれぞれの理由が何なのかわかりません。
⇒全摘後の放射線はリンパ節転移4個以上で適応と考えます。
田澤先生でしたらどのような治療方法を選択されますか?
⇒無論、放射線は不要
OncotypeDXの結果で
RS 25以下ならhormone therapy only(tamoxifen+LH-RH anonist)
RS 26以上ならばchemotherapy(TCx4)⇒hormon therapy
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/15
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質問者様から 【質問3】
術後の治療について
性別:女性
年齢:54
病名:左乳がん(全摘) センチネルリンパ節マクロ転移1個 リンパ節郭清
症状:
投稿日:2025年03月31日
田澤先生 お世話になります。
前回、質問をさせていただきました。
術中センチネル検査で1ミリの転移が1つみつかりましたが、病理の結果、2ミリを僅かに
超えるということで、追加郭清するか否かの相談をいたしました。
2ミリを僅かに超えるという診断でしたが、結局は2,2ミリの転移で後日、リンパ節郭清をいたしました。
レベル2まで郭清し、19個摘出し転移は0でした。
54歳
ルミールA型
浸潤径 24ミリ
Ki67 20%
悪性度 3
脈管浸潤 リンパ広範囲 血管なし
ステージ2B
今後の治療について田澤先生にご教示いただきたく存じます。
今年の7月がで完全閉経になります。
主治医は女性ホルモン数値 FSH 42,3 E2 4.8 なので閉経扱いにならないとのこと。
閉経前でセンチネルリンパ節に転移が1個でもあった場合は抗がん剤ですと。
①オンコDXを使いたい旨、伝えましたが閉経前でリンパ節転移ありで検査しても、
ハイリスクで返答がくるのでオンコを受ける意味がないとのこと。やはり閉経前と後では治療方針もそんなに違うのでしょうか?
②全摘1月(下旬)日、リンパ節郭清3月(上旬)日 手術から30日以内になんらかの治療を受けないと再発リスクが上がると聞きました。
このエビデンスはやはり今後の再発防止に大きく影響があるのでしょうか?
そうなるともう時間がありません。どの道に進んだら良いのかわからなくなってしまいました。
これだけの情報で大変、恐縮ではございますがよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
いまだに「閉経前、リンパ節転移+がOncotypeDXの適応ないとか抗癌剤」
などという医師がいることに寒気を感じます。
主治医は女性ホルモン数値 FSH 42,3 E2 4.8 なので閉経扱いにならない
⇒これは「100%」その通り。
そもそも閉経は「最終月経から1年以上」となります。
♯しかし実際には「最終月経から2年以上」とした方がいいでしょう。 何故なら「最終月経から1年以上+E2<5でもaromatase inhibitorにより月経再開する頻度が高い」ことを経験的に知っているからです。
閉経前でセンチネルリンパ節に転移が1個でもあった場合は抗がん剤ですと。
⇒冒頭に記載した通りです。
全く無視しましょう。
①オンコDXを使いたい旨、伝えましたが閉経前でリンパ節転移ありで検査しても、
ハイリスクで返答がくるのでオンコを受ける意味がないとのこと。やはり閉経前と後では治療方針もそんなに違うのでしょうか?
⇒馬鹿馬鹿しい!
是非、受けましょう。
②全摘1月(下旬)日、リンパ節郭清3月(上旬)日 手術から30日以内になんらかの治療を受けないと再発リスクが上がると聞きました。
⇒誰に聞いた???
あまりにも「突拍子もない」考え方です。
10000%絶対に違います。
ご安心を。
とにかく常識的にOncotypeDXを受けることです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/4/21
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